不在の巣

なろうで小説を書かせてもらっている馬込巣立のブログです

最近あった創作関連の話をまとめて記事にする

 皆さんこんにちは。馬込巣立です。

 

 最近は「わざわざ記事にするような話が身近にないなあ」と思いながら過ごしていたためこっちで何も書いていませんでした。が、同時に「記事にするほどじゃねえけど触れたい話題はたまにあんだよなぁ」と思うような出来事も世の中には存在します。

 なので今回は単体だと記事にするほどでもなかったような創作関連の話題について項目別に概要と所感を書いていく感じの記事となります。主にTwitterでの出来事をまとめているだけなので、ゴシップみたいなもんだと思ってくれても全然構いません。

 

 先に目次だけ提示しておきましょうか。

 

・他人にアカウントを消された人の話

・「売れてるものの面白さがわからない」=「感性と分析力に乏しい」論

・二次創作が大嫌いな自称漫画家の匿名記事

 

 では、順々に触れていきます。

 

 

 

 

 

◆他人にアカウントを消された人の話

 

 こちらはまとめ記事が既にあるので一応貼っときますね。

 

togetter.com

 

 内容をさらっとまとめると「飲み会で他人になろうの自ページ開いた状態のスマホ預けたら退会手続きされてアカウント消えた」って話です。

 

 被害者の方と消した人物は一定の関係性を有した状態だったようで、まあ要するに信じてたのに裏切られたと。アカウント消されて笑い者にされたため人間不信になってもおかしくなく、これまで積み上げてきたものが消えたショックもあって作者さんは大変な心の傷を負ったことでしょう。

 創作物を悪意によって跡形もなく消されたなど私なら到底許せません。多分後先考えずに相手の名前晒します。

 

 ただこの話、私は本当かどうか疑ってるんですよ。

 

 普通に考えたらここで疑う必要性あるのかと思われるかもしれません。しかし私は以前Twitterで、

 

「電車の中でなろうにログインするところを近くに立ってたおじさんに見られたのでパスワード知られたかもしれません。なのでなろう自主退会します」

 

 という言い訳で逃げた不正ユーザーを知っているのであまりこの手の話を頭から信じようって気になれないんですね。因みにコイツのユーザーページ見に行ったら「規約違反により」とはっきり書いてあったので完全に証明終了してます。「わがまま女神の付添人」っていう作品の作者なんですけどね

 

 そういうバカをなろうで何種類か見てきた私はどうしてもこの話のおかしい部分に意識を持っていかれてしまうんですよ。

 

 例えば違和感を覚える点として「自分のスマホを普通他人に渡すか?」という疑問があります。

 パパっと終わる連絡先の交換とかならまだわからないでもないんですよ。ただその場合でもちゃんと交換できたかどうか一緒に画面確認するでしょ。

 

 まず興味を持ったんだったらテメェのスマホかパソコン使って読めばいいわけで、それをせず「スマホ貸して」とか言われても普通断るんじゃないのかと思います。そもそもさっきも書きましたが何があろうとプライバシー情報の塊を普通は他人に貸さねえ。

 

 あとあまり言及されてる人がいないようなので触れますが、本人のツイートにある「我に戻ってすぐにログインし直しましたが何度やってもエラー表記で変わらずでした」という一文。これもちょっとよくわからない。

 

 私も試したことないし試せないので迂闊に断定できないのですが、退会した後なら普通はアドレスとパスワードを打ち込んでも存在しないユーザーとして扱われるんじゃないかと思うんですよ。

 それなら新規ユーザーとして登録を促されるはずで、エラー表示が出てくるっていうのがどうにも解せないんですね。ログインする先がないはずの状態でどこにログインし直したのかも、何に対するエラー表記なのかも見えてきません。

 

 そんで一番おかしいと思ったのが他の人からキャッシュを用いてのデータ復元を促されても別サイトで再投稿しないどころか、何故かTwitterアカウントを消して騒動の痕跡ごと抹消を試みたという点。

 もちろん先のリンクを見ればわかる通り、Togetterにまとめられてる時点で消せてません。

 

 ここでキャッシュからの再投稿を示唆された方にリプライで「ありがとうございます!やってみます!」とか言ってたらまだ理解の範疇に収まるのですが、特になんも言わずに消えてますよね作者さん。そういうところ怪しいのよな。

 

 ただここまでの情報を踏まえた上で私は「本当のところどうだったのかはわからない」としか言えません。はっきり自作自演であると決めつけられる状況でもないので、そこは冷静に判断したいところです。

 

 この件で私が言いたいのは「頭から信じるべきではないし、嘘と決めつけるべきでもない」という一点に限ります。

 所詮はネットの情報なので話半分に閲覧するのが一番なのでしょうね。

 

 

 

 

 

◆「売れてるものの面白さがわからない」=「感性と分析力に乏しい」論

 

 これはTwitter上で書籍化作家の笑うヤカンさんが以下のような発言をして物議を醸したというお話です。ツリーも一緒にスクショしたのでまとめて画像を貼りますね。

 

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 ヤカンさんの主な発言は以上です。

 因みに同じく書籍化作家である馬路まんじさんが以下のように簡略化してくれているので140字で言い表せない理論ではないという事実もここに添えておきます。

 

 

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 概ね私が「多分こう言いたいんだろうな」と思った内容と一致する意見です。

 

 ぶっちゃけこの笑うヤカンさんって人、書籍化作家の割に文章力は低いんですよね。Twitterでも既に言いましたけど言葉が強い割に足りていない。

 というかいらん説明も付け足してるせいで話の軸がぶれている。「流行り物を素直に面白いと思える感性」とか「こんな理由があるんだからこの作品は流行るべきではない!」っていう誰が言ってんだかわからん意見、絶対に本題と直接関係ねえだろっていう。

 

 まあ彼のTwitterの使い方及び文章構成の巧拙は置いておいて、私個人としてはどう思ったかを簡単に言います。

 

 

 多分それ間違ってるぞ。

 

 

 これに尽きますわ。

 何を基準に面白いと決めるか、という面倒な話よりもかなり手前にある理屈で説明できます。

 

 なろう系と呼ばれるハイファンタジー作品群が流行した理由、これがまず何なのかを私なりに分析した結果からお話しましょう。しょうもない反論来そうで嫌だなこの話題。

 結論としては「粗製乱造が今の力不足な出版業界に必要だったから」という身も蓋も夢も希望もない理由だと考えています。

 つまり面白さとか最初から関係ないんです。本出さなきゃ会社が死ぬんです。

 

 まずライトノベル全盛期を支えていた有能編集者達ですが、彼らは作家と二人三脚でやっていきながら優れた作品を生み出していく一方で後続への引き継ぎを怠りました。その結果として今の編集者達は名作と呼ばれ得る作品を生み出すための審美眼、教養、判断基準を持っていないまま仕事をしていると。

 この情報は古参のライトノベル作家である榊一郎先生のツイートを論拠としているため、個人的に信頼できると判断しています。

 

 で、そういう人らに目をつけられたのが素人の創作広場であるWEB小説投稿サイトだったわけです。

 

 書籍化する前から既存の読者がいくらかいるので少しくらい宣伝費用をケチっても一定の売上は見込めます。

 結果が出ず早々に打ち切ってもランキングを見れば即座に次を見繕えるため探す手間と出来栄えを確認する手間が省けます。

 何より劣等生やSAOのような偉大なる成功例があるわけですから、ある程度売れたら猛プッシュして損はないでしょう。

 

 そういう事情もありWEB小説の書籍化をメインに据えた結果、初心者でもギミックや舞台設定をある程度共有できるハイファンタジーが「創作に不慣れでも話を思いつきやすい」という理由でなろうにおいて流行したというわけですね。

 事実として今の業界では「スライムやドラゴンといったイメージを共有しやすいモンスターを出せ。オリジナルのモンスターとか出すな」という編集の指示が広まっているそうです。

 

 そこから「どうして売れているのか」について言及しますと、別に特別売れてないと思います。これについても説明しましょう。

 

 まず、なろう発で売れてるハイファンタジー作品は間違いなく存在します。このすばとかリゼロとか。

 でもそれって全体を見渡せば極めて少ない割合で、それ以外は流行ったかと思ったら廃れるのを繰り返しているだけではないかと思うんですね。

 

 私がそう思う理由に、書籍版の帯に書かれている宣伝文句があるんですよ。

 先に言っておくと以下のような宣伝をしている作品は総じて「売れている」のではなく「売れているように見せている」だけだと判断しています。

 

小説家になろうにて〇〇万PV達成!

・発売してから間もなく即増刷!

・発行部数〇〇万!

・シリーズ累計〇〇万部!

・売上〇〇万部!電子書籍含む)

 

 こういうのめちゃくちゃ多いでしょ。

 

 もしこれらを売れてるかどうかの基準としているのならマスコミに煽動されやすい傾向にあると思われるため注意してください。

 本当に売れてるかどうかを見る場合、電子書籍の有料版を含む実売部数を判断基準とするべきです。「電子書籍含む」としか書かれていない場合、無料公開部分のダウンロードも売上としてカウントしているパターンがあり得ます。

 

 はいじゃあ売れてる(らしい)理由を分析しました、論拠も主に榊一郎先生のツイートですが存在します。

 

「面白さ」の基準どこよ?

 

 結局「何が面白いのか」なんてわからないじゃないですか。具体的に説明してる人もいませんし。

 なんかネットでは「でも流行ってるから!」で突っぱねるアホとかもいますけど、論理性が求められる場面でそれを言えないならそんなもん無言と同じです。

 

 私も少し前になろうでエッセイ出したことあるんですよ。「なろう批判を批判する暇があるなら批判されている作品群の良いところを語ってもらいたい」ってタイトルで。

 以下、それのURLです。

 

https://ncode.syosetu.com/n2904gl/

 

 で、結果から言うと感想欄にもメッセージボックスにもTwitterでも「ここが好きなんです!」なんて人来ませんでした。

 なので私の観測範囲においては「叩かれがちななろうのテンプレート的作品群を面白いと思っている人間なんてほぼいない」んですよ。それが現実。

 全く皆無ではないと思いますが、統計取ったら1%いないんじゃねえかな。

 

 最終的に何を言いたいかというと、仮に鋭い感性と分析力を持っていたとしても見えないもんはわからないんです。恐らく「考える姿勢は捨てるな」的な発言してる笑うヤカンさんも、現状駄作が売れてる理由を説明することはできないのでしょう。

 もちろんなろう的なテンプレートそのものを悪とは言えませんし、面白いものもあると思います。ただ駄作率が異常に高いのよな。

 

 何なら私自身の考えをここで全部言い散らかしましょうか。

 なろう小説に関して言えば多分読書体験そのものが不得手な人間にとって読むのが楽だから流行っただけで、別にそれらが面白いという保障にはならないんです。世の中頭使う人間より使わない人間の方が比率としては多いですから。

 カードのステータスを強くしてぶつけ合うだけとか指で弾くだけの退屈なソシャゲが流行ったのと理屈は同じですよ。面白いかどうかは別として暇つぶしという目的は果たせる、ただそれだけの薄い娯楽としてカテゴライズされてるのが今のクソつまらないWEB小説、牽いてはライトノベル作品群の正体だと思っています。

 

 

 

 

 

◆二次創作が大嫌いな自称漫画家の匿名記事

 

 こちら最後の話題となりますが、残念なことに話題の元となる匿名記事が消されてしまっています。匿名で書いたのに反論されまくったら消すのすげーダッセぇな。

 

 一度Twitterで話題になったので今や騒動の痕跡くらいしか残っていませんが、簡単に説明すると「原作リスペクトという名目でファンが二次創作していること、それを原作サイドが容認しなきゃいけない空気が形成されていることがたまらなく気持ち悪くて苦痛だ」という内容の記事があったんですよ。

 更に言うとその記事を書いた人物は匿名で記事を投稿しながらもまあまあ食えてる漫画家を自称していたんです。

 

 でまあ、結果としてあらゆる漫画家・小説家が「これ書いたのは自分じゃない」と主張しつつ「自分は二次創作許すよ」と明言することで、人狼ゲームめいた動きが始まると同時に筆者さんが嫌っていた二次創作を許容する空気が増強されたわけです。

 

 この話は言ってしまえばここで終わりで、後は強いて言うなら「匿名で言うなアホ」という趣旨の反論と「こういう空気があるから匿名で言ったんだろ」という擁護がちょいちょい見受けられた程度ですかね。

 

 私としては「二次創作が嫌いだ」という気持ちそのものを否定する気にはなれません。個人的に楽しんでいるもののそれらの文化は原作者さんに黙認されているだけの立場であって、「絶対に表立って肯定されるべきだ」なんて口が裂けても言えない。

 ただやっぱりその「嫌いだ」という意見を匿名で言うことに大した意味はないというか、それが逆効果に繋がると想定できていなかったのはシンプルに頭悪いというか。

 

 いやホント、二次創作を嫌っているという主張そのものははっきり言って感情の問題なので反論できないんです。個人が何を好きでいようが嫌いでいようがそれは勝手なので。

 そんで二次創作文化そのものを敵に回してでも、という気概に至っては匿名じゃなければ大したもんだとさえ言えたでしょう。当然私はそれに賛同しませんししたくありませんが、間違いを正したいという信念は認められます。

 

 ただね、やっぱり匿名で書いたらアカンのですよ。効果がない上に覚悟も足りないし何より現役漫画家を自称しても信じてもらえない。どう足掻いても「小物が匿名でなんか言ってんな」で終わるでしょこんなの。

 まあその匿名で上げた記事ですら批判に耐えきれず逃げ出す始末ですから、相当な豆腐メンタルだったのでしょうね。担当編集にネーム見せて具体的な批判されたらすぐ筆折りそうだな。

 

 なのでこの話題に関しては「匿名でやったのが最初にして最大の間違い」という結論に落ち着きます。

 

 まあそら言いづらい空気があるってのもわかりますけどね。赤松健先生とかネギま!の同人誌でインタビュー受けてたくらいですし。

 

 

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もう15年以上前の話か……。

 

 

 そんなわけでまとめますと、別に嫌いなのはいいとしても覚悟決めて名前出さないとうまくはいかないよという話でした。

 

 

 

 

 

◆終わりに

 

 特に話題がなさすぎて今回こんなやっつけ記事になりましたけど、改めて人間ってあんま頭いいのばっかじゃねえんだなと痛感しました。

 

 自分のスマホを他人に預けてアカウント消された人は脳内お花畑の妖精さんだし。

 言葉が足りない書籍化作家は同業者に1ツイートで自分の意見まとめられてるし。

 匿名で呪詛吐き散らかした二次創作嫌いに至ってはものの見事に自滅してるし。

 

 もちろんそれが必ずしも悪とは限らないんですが、まあアホなのは確実ですよね。

 私もこうして軽率に他人にあれこれ言ったりしてますけどそれは「批判したけりゃ来いよ」なスタンスでも大丈夫な範囲で活動しているだけで、自身の生活にすら影響するレベルのダメージを受けかねない事態にならないよう調整しているから安心して好き放題言ってるんですよ。もしその程度の計算もできない馬鹿野郎だったら私は今頃バーチャルYoutuberになって書籍化作品叩きまくってたでしょうね、間違いなく。

 

 ネットを使う上でダメージコントロールはできるようになっておきたいものです。

 雑な形ではありますが、今回の記事はこんなもんで〆たいと思います。お疲れ様でした。

好きなSCP-JP ベスト5

 皆さんこんにちは、馬込巣立です。

 10月に入りすっかり涼しくなった最近ですがいかがお過ごしでしょうか?

 

 私は誕生日を迎えてとうとう30歳になりました。

 でも30の誕生日って迎えてみると味気ないというか、そんな絶望を覚えるようなものじゃありませんね。

 とりあえず「30まで童貞でいれば魔法使いになれる」というのは都市伝説でした。20歳の誕生日に紫鏡で自殺し損ね(まあ暇つぶしに携帯電話いじってたら忘れた状態のまま0時過ぎてたんですけど)トミノの地獄を朗読してもピンピンしていた(まあ途中途中で噛んでたんですけど)私が言うんだから間違いありません。

 

 それでですね、前回の最後で「次は明るい内容の記事にしたいなあ」とか書いたんですけど身近になんも明るい出来事がありませんでした。

 なので今日はバリバリ趣味の記事を書いていく所存です。この記事だって某VTuberさんの動画をBGMにしながら書いてますからね。小説執筆も放棄して今日は趣味のために費やすと決めました。

 

 では今回どういった記事を書いていくかっていうと。

 

 タイトルの通り、「好きなSCP-JPベスト5」を発表しようかと思います。

 

 

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 まず「SCPって何?」という疑問が浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。

 ただそれを説明し始めると記事の長さがえらいことになるので、以下のWikiをご確認いただくか簡単な説明をしている動画などを探してみてください。この記事は基本的に『読者さんがSCPについて一定の知識を持っている』という前提で書き進めます。

 

ja.wikipedia.org

 

 ではご紹介していきましょう。先に申し上げておきますと、マジで好き勝手な説明の仕方をするので「最初は収容プロトコルから」みたいな定型も今回ガン無視していくつもりでいます。

 

 まずは第5位から。

 

 

 

 

 

第5位

SCP-1039-JP もうやめてあげて

scp-jp.wikidot.com

 

 

 

 当該ページに飛ぶとホラーっぽい画像があるため、最初私は「怖い系のオブジェクトなのかな」と思ったんですね。実際には違ったわけですが。

 

 こいつが何なのかというと、一言で片付けるなら異常な動画投稿サイトです。

 オブジェクトクラスはEuclid。恐らく異常な内容の動画が今も投稿され続けているからでしょう。

 

 中身としてはオ◯ニーするスキュラとかムカデとおっさんのおせっせとか普通の性癖しか持ち合わせていない人にとってわけわからん内容の猥褻動画群が多数投稿されています。

 また有料コンテンツによって金稼ぎもしているっぽいんですね。まあ払った金は虚空に消えてるっぽいというのが財団の予測ではあるのですが。

 

 因みにDクラス職員100名にこのサイトを閲覧させたところ58名がサイト内の動画に好意的な反応を示し、対して残りの42名は不快感を露わにしたそうです。

 

 この結果を受けて財団の中では

 

「まあ58人くらいなら出てもおかしくなくね?」

 

 という声も出ました。しかし主任研究員の橘博士は

 

「こんなもんありがたがるようなド変態が全体の58%もいるわけねえだろ」

「絶対に異常性があるわだって動画の内容やべーもん」

 

 みたいな態度でいるようです。

 

 この時点でお察しの通り、SCP-1039-JPを担当している橘博士は異常性癖に対する理解とかそういうのを特に持ち合わせていません。

 

 そんな彼ですが情報機動部隊りゃ-800“検閲”によってサイトを封鎖。財団の専用アーカイブ内にその全てを封じ込めました。異常性癖者の皆さんかわいそう。

 更にはそのサイトに登録していたアカウント作成者を特定し、一人ずつ捕まえてインタビューしています。

 

 このインタビューの内容を読めば大体の方向性がわかるかと思いますが、こちらでも簡単に説明しましょう。

 

 橘博士がSCP-1039-JPでアカウント作った人に話を聞き出そうとするわけですよ。

 で、内容をコンパクトにまとめるとこんな風になります。

 

 

「サイトに辿り着き登録した経緯はどういったものでしたか?」

「あなたのアカウント内で保存していたタグとそれの履歴についてお話を聞かせてください」

SM、触手、アニメ声、非人型、単眼とは何ですか?」

「これらのタグをどういった考えで保存していたのですか?」

「なぜ謝るんですか?」

 

 

 鬼畜極まる。しかもこれアカウント作成者全員にやって全員に同じ反応を示されたっつってますからね博士。

 何よりも酷いことに、彼らの個人情報を特定して履歴や保存してあるタグについて精査して本人にインタビューするって流れが収容プロトコルで規定されてるんですよ。

 財団の調査能力と年季入った拉致監禁技術に一般人が勝てるわけないだろ! 変態に優しくねえなあ!

 

 ここまで説明すればメタタイトルに込められたメッセージも見えてくるでしょう。

 皆さんも他人の性癖に対してはあまり追求しないようにしてあげてください。

 

 では次のSCP-JPに行きますね。

 

 

 

 

 

第4位

SCP-2415-JP 生(きていく)ゴミ

scp-jp.wikidot.com

 

 

 

 これが何かというと、喋るゴミ袋(中身満杯)の集団です。何?

 オブジェクトクラスはSafe。そらゴミ袋が喋ったところでとは思いますけれども。

 

 出オチみてぇなSCPではありますが、彼らには二つの特筆すべき欲求があります。

 

 一つは生命体として持ち合わせていて当然の生存欲求。生き続けたいと願うからこそ、彼らはゴミ処理場から脱出したという過去を持っているのです。

 しかしそれに反するかのようにもう一つ存在するのが処理願望。燃えるゴミである彼らは火を見ると衝動的にその中へと飛び込み、自らを焼却処分しようとします。

 

 この二つの相対的な欲求について本人(というか本ゴミ)達はこう言っているそうです。

 

「ゴミとして出された以上、処理されなければいけないが、他者によって勝手に決められた運命に従いたくはない」(原文ママ

 

 何?

 

 そして彼らの中にはSCP-2415-JP-A(以下、ボス)と呼ばれる個体が一つ存在し、その個体に限っては自身を処理したいという欲求に対する強い抵抗力を有しているのだそうな。

 逆に言うとそれ以外の個体は生きるか処理されるかの絶対的二択に対して懊悩する様子を見せており、更には中のゴミが腐ってくるにつれて情緒不安定になっていくそうです。

 

 そんな彼らですが、財団によって確保・収容・保護されている最中とある大きな事故に巻き込まれます。

 というのも収容サイトにおいて大規模な収容違反が発生し、それに伴って発生した火災を前にした彼らは次々と炎に身を投じていったんですね。

 

 仲間達が次々と自己終了していく中、ボスは「やめろ!」と必死に声をかけながら彼らを止めようとしました。

 しかし多勢に無勢、ボスは仲間の一人(ていうか一ゴミ)を庇った際に火で体の一部を溶かしてしまいます。

 

 溶けたボスの体から出てきたもの。

 それは野菜くずや丸められたティッシュペーパーではなく、プラスチックゴミでした。

 

 

モブゴミ袋「ボス……俺達を騙してたんすか……」

 

 

 不燃の存在であるプラスチックゴミ。それがボスの正体であり、炎に身を投じようとしないままでいられる理由だったのです。

 可燃ゴミ達は彼に対して不信感、あるいは裏切られたという感覚から嫌悪感を示し始めました。

 

 しかしそこでボスが語るんですよ。以下は本記事でボスが他のゴミに向けて遺した言葉をまんまコピペしたものとなります。

 

 

確かに、最初は戸惑った……俺以外のやつらはみんな燃えたがってて、俺だけだった、みんなを止められるのは……せっかく自由を手に入れたのにすぐ燃やされるなんてもったいない、なんて言ったがあれはその場しのぎの、とっさに思いついたものだった……他のやつらが同調してなけりゃ、俺たちはもうとっくに燃やされてた……

 

俺は別に自由なんてどうでもよくて、生きていくことすらどうでもよかった……だけど、お前らがいたから、俺は、お前たちのために生きていこうと思った……生きていたい、そう望むお前らがあまりにまぶしくて……

 

不思議だよな、生きていることがどうでもよかった俺が、お前らと一緒にいると楽しくて、生きていることが楽しかったんだ。生きててよかった、そう思えたんだ。[せき込むような音を立てる]

 

最期にこれだけは言わせてくれ。俺は、プラスチックゴミで、お前ら生ゴミとは違う。生きたいとも思えなかった、そんな冷たいゴミだ。だが、俺は変わった。生きたいと思えるようになった。体はプラスチックゴミのままだが、心は違う。俺は、お前たちと同じ、生ゴミに、いや、生きたいと願うことのできる、生(せい)ゴミになれたんだ。これは……お前たちのおかげだ。本当にありがとう……

 

 

 生ゴミ達への感謝を示し、彼は内容物のほぼ全てをこぼして絶命しました。

 ボスの言葉を受けたからか、その大火災の中で彼が死んで以降は自主的に炎の中へと飛び込むゴミが出なくなったそうです。

 

 残されたゴミ袋は、彼の死を見届けてからこんなことを言っていました。

 

……部屋に戻りましょう……私たちは、生きないと。ボスのためにも。

……ああ、そうだな。戻ろう。生きよう。みんなで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SCP-2415-JP『生きていくゴミ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 まあ、はい。そんな感じのSCPでした。

 では次行きましょうか。

 

 

 

 

 

第3位

SCP-1899-JP ア・バオ・ア・クー

scp-jp.wikidot.com

 

 

 

 ここまで悪ふざけの権化みたいなオブジェクトばっかり紹介してきました。しかしここからご紹介する3つは全部真面目なSCPばかりです。

 のっけからふざけてきた私が言うのもアレですが切り替えてください。

 

 こいつが何かというと美術館に存在する螺旋階段及びそこに存在していると思われる人型実態です。

 オブジェクトクラスはSafe。何もしなければ何も起こらないからでしょう。

 途中部分から登り始めても何も起きないのですが、始点となる場所から登ると異常性を発揮します。

 最初からずっと登っていくと、最後にあるはずの行き止まりがなく先に続く階段及びそれが収まっている謎空間が生じます。その空間の長さは美術館の体積を無視するかのような距離(3000m)と言われており、明らかな空間異常までやらかしているのがわかりますね。

 

 そしてそこを登っていくことで、登る本人の中に不思議な高揚感や社会的に望ましい方向への性格の変化、精神疾患の改善などが発生します。

 事実として財団のDクラス職員としてこの階段を登らされたサイコパスが「悪い部分を全て洗われたよう」と形容しているくらいですから、相当な効き目があるのでしょう。どっかの居酒屋チェーンのあいつとか登らせようぜ。

 

 なので多分ですけど調子に乗ってDクラス職員を送り込みまくったんでしょうかね。

 そんな中で送り込んだDクラスが体ごと消失するという事態が発生しました。

 性格を改善できないレベルのクズだったのでしょうか?

 

 事案発生時に録音されていた音声ファイルによって、ある程度の事情が見えてきます。

 

 当該Dクラス職員(以下、当該者)の口ぶりから察するに、まず録音では聞こえない声から「生まれ変わりたいか?」と問いかけられるようです。

 それを受けた当該者、納得した様子を見せつつ「ヤダよ畜生。なんでテメエが決めんだよ」と一蹴。階段を登り続けます。

 

 そこから10分後、急に叫んだかと思うと激しい勢いで階段を進み、己の生い立ちを説明します。その人生を悔いる様子まで見せて「ここからも今からも自分からも逃げたい」「生きる価値なんてない」と自虐的な言葉を口にし続けていきます。

 途中、「黙れよ」「この飲んだくれ野郎が」といった言葉も出てきているため、継続して話しかけられていく中で相手のパーソナリティについても触れている可能性が高いと見受けられるでしょう。当該者は相当疲労している様子で、時折叫ぶ中でも息切れは途絶えないようでした。

 階段を駆け登る中、「はは、ビビってんだろ、誰が食わせてやるか」という言葉も出てきます。つまりその謎の存在は相手のパーソナリティの一部を捕食している可能性が高いということになりますね。

 ではサイコパスが更生した理由は何かとなった時に(社会的に)悪い部分をその存在に食べられたと見るのが自然でしょう。

 

 それから2時間、階段を進み続けていった先で当該者はまた話し始めます。かかった時間を見るにずっとその何かから話を聞かされていたらしいことが予測されますね。

 謎の存在が向けた何かしらの言葉に対し、当該者は共感を示しつつも「でも、でもよお、それはダメだろ。背負いこまなくちゃいけねえだろ」「テメエが生きてきたことをテメエがダメだっつったらダメだろ」と全否定。逆に酷い人生送ってきてその答えに達してるのすげぇな。

 

 消える直前、当該者は財団の博士達に向けて忠告します。しかしノイズが走ってしまい具体的に何を伝えたいのかがいまいち聞こえなかったようで、最終的にわかったことは咀嚼音と嘔吐音が記録に残されていたというだけです。

 

 この結果を受けた財団はこれまでにこの階段を登ったDクラス職員達にインタビューを試みたものの、嘘をつけない状態においても当該者が話していた相手と思しき存在とは出会っていないとだけ解答されたようです。つまり「そんなのとは会ってない」と。

 またこの事案から、SCP-1899-JPにおいて酒と吐瀉物の臭いが発生するようになったとも記載されています。

 

 この事案にて音声ファイルを回収した際、一緒に回収した画像ファイルも一部修復できたそうで。

 その画像は本記事にて確認していただきたいのですが、見ての通り人間っぽい何かがいるんですよね。

 

 そして後日。

 先に紹介したサイコパスの人ですが、またサイコパスに戻った上に抑うつ症状とアルコール依存症に類似した症状が併発したそうです。再度SCP-1889-JPへの侵入を強く希望しているらしく、口調も一度敬語で話すようになってたのが粗暴なものに戻ってしまっていました。

 

 彼曰く「自分の悪い部分、過去を食ってもらったけど吐き戻されてしまった」とのこと。

 ここまでの流れから「SCP-1889-JPは始点から階段を登り始めた人間の反社会的性質を吸収し更生させる異常性がある」「更生した人間は以前のあれこれを忘却して実質的には違う人間となる」という事実が見えてきます。

 しかし同時に「捕食したものを吐き出してしまうと更生した人間に更生できていないパーソナリティが取り戻されて著しい混乱とストレスを与えてしまう」という異常性まで発揮してしまうため、人型実体の調子が悪くなると悪夢みたいな事態が引き起こされるってことでもあるわけですね。

 

 さて、SCP-JPについて知識を持っている方々は以上の概要から察しているかもしれません。

 飲んだくれ、忘却、そして過去。

 この3つのフレーズから見えてくる、とある要注意団体が存在します。

 

 それが酩酊街と呼ばれる酒浸りの異常存在達です。

 

 彼らに関する情報をざっくり説明すると、酒に溺れて忘れられゆく過去に浸り続ける者達であり、同時に他の要注意団体と比べてどこか優しく切ないSCPオブジェクトを生み出し続ける集団でもあります。

 

 先程の更生したのに再びサイコパスな自分のパーソナリティと向き合う羽目になってしまったDクラス職員が所持していた端末に謎の文章が記載されていたのですが、そこにも酩酊街の名前がありました。

 

 文面を読む限りSCP-1889-JPは直接的に酩酊街に属する存在ではなく、飲み屋で関係者と出会い彼らの思想に沿った動きをしているらしいことが判明しました。

 どうやら元は単なる人食いだったのが「人の悪い部分を食べる」存在となったためにこのような形を成したようです。

 

 優しいは優しいものの、根本的な解決、前を向いて歩いていく力にはなれない。

 そんな酩酊街の影響を受けた存在として、象徴的なオブジェクトだったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

第2位

SCP-2072-JP 私刑

scp-jp.wikidot.com

 

 第2位はこちら。モノとしては暴行を加えられた痕跡が痛々しく残る、腹部が異常に膨張した少女の凍死体です。この時点でエグい!

 オブジェクトクラスはEuclid。理由は後述します。

 が、このオブジェクトクラス認定は財団が財団だからEuclidに決めただけで実質的にはSafeでも良さそうなSCPです。

 

 まず一つ目の異常性として、絶対的な破壊耐性を有しています。

 SCP-2072-JPについて知らず、その一方でSCPあるあるに詳しい人は「また破壊耐性ですかwww」くらいのノリでいるかもしれません。しかしこの破壊耐性という要素が後々になってボディブローの如く響いてくるのでもう少しお待ち下さい。

 

 二つ目に挙げられるのが胎内に存在する4体の人型実体。オブジェクトクラスがEuclidな理由はコイツらが原因であると見て間違いないでしょう。

 この4体、頭部を除いて妊娠15週程度の胎児に相当する体を持っています。そんなわけわからん生き物がですね、子宮口に密集しているようなんですね。つまり外に出ようとしていると。

 更には栄養補給器官を持ち合わせつつも栄養補給をしないまま活動し続けているということで、要するに不死身じゃね? ってな結論にも繋がるんです。

 これが下手したらヤバいやつなんじゃないかってんでEuclid認定されたわけですよ。

 

 オブジェクトの異常性はこれで終わりです。シンプルぅ〜。

 しかしあと一つだけ追加情報があります。それは少女を殺害した犯行グループについて

 

 加害者と思われているのは宮島 通(当時16歳)他3名。合計4名。

 彼らは事件直後に失踪しており現在も財団によって行方を調査されています。

 

 

 

 はい、カンのいい皆様ならもうおわかりでしょう。

 

 少女に暴行を加えて殺害した悪童4人ですが、首から下が胎児になった状態で死体の胎内にて大絶賛監禁中という状態です。

 しかもオブジェクトの異常性によって栄養補給がない状態のまま生命活動を持続させられています。死なないつっても逆に言えば食事という人生において重要な娯楽が一切遮断されているってことです。

 ていうか胎内に娯楽の要素なんてあるわきゃないですからね。寝て夢見る以外に救いがない。

 

 彼らが子宮口に向けて密集しているというのも脱出したいがためなのでしょう。しかし頭部は16歳相当のままなので、母体となる死体を切開しなければ外には出られません。

 

 そこで皆さん、思い出して下さい。

 この死体は破壊耐性を持っているという事実を。

 更に言えばこの死体を回収したのが確保・収容・保護を理念としているSCP財団であるということを。

 

 つまるところ何かの手違いで財団の理念から離れたところに死体が移動し、何かの手違いで破壊耐性を突破する衝撃を受ければワンチャン死ねるってくらいしか宮島くん達に救いはないんです。

 

 そんなSCP-2072-JPの収容プロトコルMRI機能を有した人型異常存在収容ケースに保管した状態でじっと監視を続ける」というもの。

 彼らが集団暴行殺人事件という凶行に及んだのは2011年12月11日。つまり逃れられない牢獄でいつ訪れるかもわからない死を待ち続けるしかない日々を、およそ9年近く過ごしてきているわけですね。スッゴイカワイソ。メタタイトルが『私刑』というのも、いやはや何とも示唆的なもので。

 

 個人的にはこの直接書かれていない事実にスッと辿り着けるというスムーズな発想の誘導が鮮やかで、素晴らしい記事だと思っています。だから第2位。

 

 というわけで、いよいよ最後、1位の紹介に入りたいと思います。

 

 

 

 

 

第1位

SCP-587-JP 死体に非ず

scp-jp.wikidot.com

 

 第1位はこちら。コイツが何かって言うと、とある島にて不定期に発生する身元不明の死体群です。気づいたら誰とも知れない死体が転がってる地域とかスゲー嫌だな。

 オブジェクトクラスはSafe。このオブジェクトクラスがまた、もう素晴らしくて素晴らしくて。理由は後述します。

 

 で、このオブジェクトなんですが基本的な情報は上に述べたものでほとんど全てです。強いて付け足すなら死体が発生する瞬間までは誰にも観測されない点、死因は多種多様だがどれも他殺によるものというところでしょうか。

 そして、だからこそ私はJPの中でコイツが一番好きなんです。

 

 概要がシンプルだからいい、という話でもありません。具体的な説明をしていきましょう。

 とはいえこれもまとめればかなりシンプルな話になってしまうんですけどね。

 

 とある田舎の島にて急に謎の死体が発見されました。で、島民達はこれを海に不法投棄しました。

 なんでかっつーと「みんなが家族みたいな状態で暮らしている平和な島で殺人事件があっただなんて考えたくもなかったから」だそうです。田舎社会で実際にありそう。アローラ!

 

 思考停止したままでいられるようにとやらかした島の連中ですが、このSCPは死体単体で完結するものではありません。不定期に死体が発生するという現象こそが本体なのですから。

 二度目の死体が出てきたことで恐怖が再発し、一度隠蔽したという過去もあって本土に通報するなどの手段もとれずまたもや島民達の手によって死体が処理されます。

 

 三度目に死体が出たことにより、いよいよ我慢できなくなった若者がいました。彼は「本土に報告するぜ!」と正義感を振りかざします。

 そんなもの放置できるはずもなく、島民の多くが罪を暴露されることを恐れどうにかせねばと考えました。

 

 結果彼らは若者と、息子に何かあれば容赦しないであろう父親までもを殺害したのです。

 そしてそれを察知した駐在さんも次いで殺されました。

 

 最初に死体を隠蔽した後ろめたさ、直接的な殺人事件にまで発展させた罪悪感、思考停止を求める精神の脆弱性、離島という閉鎖された空間。

 それらが引き起こす疑心暗鬼は三人の死によって止まることなく、結果的に島民は本土の人間が現地に到着するまでの間に17名が死んでしまいました。

 

 凄惨な事件を生き残った島民達も財団の手によって記憶処理が施され、島の外にて暮らしている状態です。かつてみんなが家族のように仲良く過ごしていた島は今、私有地名義による封鎖と情報の改竄によって誰も立ち入れない状態となりました。

 

 このオブジェクトの真価は「ただ死体が不定期に出てくるだけ」というところでしょう。

 つまり死体を見た人間が疑心暗鬼に陥るだとかそういう話ではなく、純粋に各々の疑心暗鬼によって殺し合いが発生したということです。

 

 これがねぇ……いやホント、凄まじくえげつなくて好き。

 最小限の異常性で最大限の悲劇を呼び込む、とんでもないオブジェクトだと思います。コイツSafeですからね。だって何もしてないから。

 一度はEuclidと疑われたものの結局はSafeに落ち着いて、それでも博士に「このオブジェクトクラス格下げ、嬉しくねぇ〜!」と言われた在り様には脱帽するばかりです。

 

 確かこれの作者さん、あの殿堂入りJPとして知られるSCP-444-JP  █████[アクセス不許可]lokerさんなんですよね。そりゃエグいし面白いはずだ……。

 

 

 

 

 

 以上、馬込巣立が好きなSCP-JPベスト5でした。

 とはいえ正直言うと好きなSCPの順位ってその時々によって変わることがままあるため、これが絶対不変の順位とは言い切れません。他にも魅力的な記事がたくさんありますからね。何なら一時期は「Keterが一番好きです!」と豪語していた時代もありました。

 

 しかしまあ、SCPの情報をまとめて紹介するのってこんなに大変だったんですね。解説動画とか作ってる人達は大変だ。

 

 ひとまずこれをもってして10月分のブログ記事とし、投稿させていただきます。

 これを読んでSCPに興味を持ったあなたは是非とも他の記事も読んでみてください。JP以外も楽しい異常存在がわんさかいますから。

 

 それでは、今回はここまで。

ある意味で回復術士のアニメ化は救済となり得るかもしれない

 こんにちは。馬込巣立です。

 

 

 先に述べておきます。

 今回は本音を隠さず書いている関係で結構見苦しい記事となっていますため、読む側にとって精神衛生上よろしくない内容となっている可能性があります。その関係で心が健康でない方は閲覧を控えるよう進言致します。

 

 

 前置き終わり。

 

 

 皆さん、「回復術士のやり直し ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~」という作品をご存知ですか?

 

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 言うてこのブログ読みに来ているような人は軒並み知ってそうなもんですが、簡単な概要を説明しましょう。

 

 こちらはなろう発の小説で原作者は月夜涙さん、書籍は2017年7月1日に角川スニーカー文庫から出ています。現在は8巻まで出ているようです。

 内容を話すと長くなるのですが大雑把にまとめると勇者に選ばれたものの仲間達から虐待されまくった主人公が人生やり直してこれまで虐げてきた連中に復讐しようとするという話

 内容の破綻っぷりや盗作疑惑などで評判は悪く、しかし同時にコミカライズにドラマCDも出した上にアニメ化まで決まっている人気があるんだか無いんだかわからん作品となっております。

 

 で、こちらの作品は上に記したように様々な理由で有名なんですが、特に有名なのは「以前これの感想を動画にしたものが企業によって消された」という話です。主に一般サイコパスさんが有名ですが、ドルベさんも被害に遭っています。

 詳しくは過去の記事にて触れているので以下のリンクからどうぞ。

 

magomesudachi.hatenadiary.jp

 

 因みに先に名前を挙げた二名以外の方による感想動画は現状まだ消されていませんので、極端に「この作品について言及するべきではない」というわけではなさそうですね。

 ただこれをきっかけとして(挙動としては当然のものなのですが)他の作品に対する否定的なレビューをもまとめて消そうという企業側の動きが活発化しているため、動画投稿者の間では「KADOKAWAの作品は取り扱わない」と決めた人も多く存在します。

 

 で、私自身は上記の記事のコメント欄で色々あったりした結果、この作品のアニメ版が無料配信されたらこのブログで感想を書いていこうと決めている立場だったり。

 

magomesudachi.hatenadiary.jp

 

 さてこの回復術士、「肝心要の内容は面白いのか?」ってところが気になりますよね。

 

 私はヤングエースUPで無料公開されているコミカライズ版をある程度予習しているのですが、まあ率直に言うと全体的に破綻していて評価する水準に達していません。

 飾らず言えば駄作。

 

 ただ、この回復術士のやり直しなる作品が来年アニメ化するという事実を前にして少し思うところがあります。

 

 

 もしかしたらこのアニメは私にとって救済となるかもしれない。

 

 

「あんだけこき下ろしておいてコイツ何言ってんだ」と思われるかもしれませんが、一応酔っ払ってたりはしていません。ただ最近仕事の影響で疲れてはいます。が、とにかくまずは話を聞いてもらいたい。

 

 そもそも先に述べた、企業によって削除されるような批判的内容を含むレビュー動画群。これが流行り始めたのっていつ頃からか皆さん憶えていますでしょうか?

 

 ちょっと今からしばらくレビュー動画のあれこれについて語るので、「別にそんなのいいから早く回復術士について結論を言えよ」という方は愚地独歩の画像があるところまで下がってください。

 一応この話も必要性があって述べているのですが、既に知っている人にとっては意味が薄い話題となりますので。

 

 私が記憶している限りなろう系作品のレビュー動画を投稿する、というブームのきっかけになったのはアニメ版異世界はスマートフォンとともに。(以下、異世界スマホ)」でした。

 

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 それまでWEB小説原作のファンタジー要素を含むアニメと言えばこのすば、リゼロ、オバロ、幼女戦記といったいわゆるかるてっと組。次いでダンまちやログホラなどの有名どころが挙げられるかと思います。

 それらの作品は評価も高く、また受ける評価相応に内容のクオリティも高かったためWEB小説を知らない層にも親しまれました。

 

 しかし異世界スマホのアニメ化によって、サイトの外にいる人々からそういった作品に対する評価は大きく変わり始めます。いわゆる太郎系という蔑称の発生です。

 

 この「なろう系主人公を太郎と呼んで小馬鹿にする」という風潮が生まれた理由って、言ってしまえば異世界スマホのアニメがクソつまらなかったからんですよ。楽しめた人もいるという意見があるかもしれませんがそれは後ほど触れます。

 このアニメより先に放送された作品への評価が揺らいだりはしないものの「なろう系=駄作」という共通認識がある程度働いてしまい、まだ内容が明らかになっていない段階で次郎三郎と名付けられていく流れが出来上がってしまいました。

 余談ですが私は“なろう系”という言葉で全てまとめて評価するやり方をあまり肯定的に見ていません。あらゆる評価は個々の作品に向けるべきだと考えています。

 

 で、その流れの中でレビュー動画の文化も発達していったように見受けられるんですね。

 

 わかりやすいのは海雀鳥落さんの異世界スマホ解説動画や、今や悪い意味で有名となってしまった一般サイコパスさんのゆっくりなろう系漫画レビューです。あれらは異世界スマホのアニメ放送終了を受けて作られたものであり、その動きを見てなのかどうなのか少しずつレビュー動画が増えていく運びとなります。

 ドルベさんに幽焼けさん、VTuberのNe.Mo.42さんなどなど。タイミングに違いはあれど隆盛はスマホの放送終了以降でした。

 

 そういった流れを堰き止めたのが「回復術士のやり直し」なわけです。

 何せこれについて一般サイコパスさんが言及してからというものの、明らかに企業による動画削除の動きが活発化したわけですから。

 

 以降は半ば言論弾圧に近い形で、「タイトルが含まれていれば海賊版と見なして権利者削除する」くらいの勢いを持った企業が刃物振り回しながら動画サイトを巡回しているような状態となっています。

 そうしてKADOKAWA系列の作品のレビューは控える、といった動きが動画投稿者さん達の間で広がっていったわけですね。

 

 はい、ここまでレビュー動画についてのあれこれを述べてきましたが本題はここからです。

「なぜアニメ版の回復術士が救済になり得ると考えているのか?」についてお話していきたいと思います。

 

 その前にここまでの話を飛ばしてきた人向けに独歩の画像を貼っておきますね。

 

 

 

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 で、いよいよどうしてこれまで駄作を殴り続けてきた私が「回復術士のやり直し」アニメ版を救済であると見なしているのかを説明していきます。

 

 結論から言うと第二の異世界スマホとしてこいつが批判されまくってくれれば他のなろう発の作品も道連れにして、今度こそ今の腐りきったラノベ業界を破壊してくれるかもしれないと考えているからです。

 お察しの通り荒唐無稽な話となるため可能性はそんなに高くありませんが、他の毒にも薬にもならなさそうな駄作と比べれば0じゃないだけマシだと考えます。

 

 どういうことかというと、そも異世界スマホがなろう系と呼ばれる作品群の全体的な評価を貶めたのってアニメの出来が飛び抜けてクソだったからに他ならないと私は考えているんですね。

 

 上の方で述べたように、もしかしたらアニメ版異世界スマホを「面白い」と思った人もいるのかもしれません。しかしそれはあくまでも少数派の意見であって、その人達にとっては残念な話ですが多くの人は駄作と感じたんですよ。

 でなけりゃ盾の勇者よりも先に冬夜くんが異世界かるてっとに出てなきゃ辻褄合わないでしょ。みんなに「話がつまらねえ」と判断されたから出演させてもらえてないんでしょ。

 まあそれ言ったらログホラやダンまちはどうなんだってなりそうですけど、少なくともあの作品は太郎呼ばわりされる文化を呼び込んでいないのでまだセーフだと思います。片やTRPGシステムを作り上げリプレイ本も出版しており、片や劇場版が制作されるくらいの人気作ではありますしね。

 

 で、スマホの流れを思うと再びやべえくらいの駄作がアニメとして地上波に乗っかることで二度目の駄作爆発が起こるんじゃないかと私は密かに期待しているわけです。それが「回復術士のやり直し」なんですよ。

 

 私は小説家になろうというサイトが持つフォーマットとしての有用性について認めている立場ですが、そこに介入してくる企業とそいつらが織り成すライトノベル業界の現状についてははっきり言ってクソだと思っています。

 なのでどういった経緯であれここまで腐りきっている以上、まずこの業界の土壌を壊さない限り駄作の粗製乱造が止まらないと考えているんですね。

 

 何なら有名なライトノベルレーベルが軒並み潰れようとラノベ作家や編集者の数々が露頭に迷おうと、それは必要な淘汰だとさえ思っています。これこそ今村辺りにテロリスト扱いされても文句言えないなあ。

 

 ともあれ、限りなく妄言に近い理屈ではあるもののひょっとしたらやってくれるんじゃないかという期待は少しあります。

 あれほど内容が破綻していて無駄に性的な描写(男同士含む)を組み込み、倫理的にアウトな性格の主人公を搭載しつつ盗作疑惑や動画削除等の問題まで放送前に散りばめている作品ですから。少なくとも手放しに称賛されるなんて未来は絶対に無いんじゃないでしょうか。

 

 かつてスマホ異世界を舞台とした物語の主人公が太郎と呼ばれ侮辱される文化を形成したように、回復術士のアニメが何らかのマイナスな流行を生み出して出版業界全体に甚大な被害を被らせる未来を私は望んでいます。

 

 まあ言うて作者さんの評判の悪さが祟って最初から覚悟決めてる人しか見ない可能性もあるんですけどね。何なら私だって無料配信じゃなきゃあんな作品のアニメなんて見ませんよ。時間の無駄はまだしも金の無駄は直近の生活に関わりますから。

 更に言うとコロナの影響で製作中止とかも可能性として無くはありません。こればかりは時期的な要因なので誰がどうこうできる問題でもないですね。もしそうなったら受け入れるのみです。

 

 以上、クソみたいな本音を吐き出しつつ個人的な希望を書き連ねたわけですが。

 

 まあここまで書いてみてから改めて冷静な頭で考えてみると「どうかな〜……」と思わなくもありません。普通に駄作認定されて終わるだけじゃねえのかな、などと不安を抱いたりもします。

 ただもうアニメ化決定している作品でコレ以上の駄作ってそうそう無いはずなんですよね。なので期待を込めるならこれしか考えられないんですが、はてさてどうなるものか。

 

 もし私が期待しているほどの爆発力を発揮しないままただつまらないだけのアニメとして不完全燃焼かまして、そのまま業界の駄作製造工場っぷりが継続していったとしたらちょっとキツいんですよ。

 私なんぞは今や書店のライトノベルコーナーを物色しても書籍を手に取ること自体が少なくなってきているので、是非とも出版社は世の中から大バッシングを受けて「今のままじゃまずい、死ぬ!」くらいの危機感を持ってもらいたいのですが。

 

 その結果として業界が死ぬならいっそ殺しちまえ。もうこれ以上見たくねえんだわあんなに大好きだった場所が汚物に満たされていくの。

 

 こんな具合で、色々溜まってたものを吐き出し終えたので今日のところは終わりとします。

 

 これもまたコメント欄荒れそうだなあ、とは思いますが最近どうにも出版社によるレビュー動画への弾圧が厳しくなってきておりストレスが溜まってきていたのでガス抜きさせてもらいました。

 次回は普通に前向きな記事を書きたいところです。

 

 それではまた。

読書感想文『無限コンティニューで目指す最強勇者 〜みんなの命がひとつの世界で、オレのパーティーだけ不死身〜』

 こんにちは、馬込巣立です。

 

 まずこちらの記事をご覧ください。

 

 

magomesudachi.hatenadiary.jp

 

 まあこのブログをご覧の皆様は結構この記事を読んでいるようなので今更ではあるんですが、こうして以前も話題に出した一般サイコパスさんが先日またとある作品のレビュー動画を投稿したんですね。その内容がこちらです。

 

ゆっくりなろう系漫画レビュー「無限コンティニューで目指す最強勇者 〜みんなの命がひとつの世界で、オレのパーティーだけ不死身〜 」

https://www.youtube.com/watch?v=RamHEfDZLHo

 

 で、この作品めっちゃ酷評されてるんですよ。

 

 私も内容を聞いてみて「そりゃひでぇもんなんだろうな」とは思いました。作品の主軸からしてどうにかしているな、と。

 ただ動画を見てレビューを聞いていく中で、一つの事実に辿り着いたんですね。

 

「そういやkt60さんの作品にまともに触れたことねぇな」

 

 これです。物理さんの電子書籍版は購入したものの迷シーンを一通り見たら満足してそれっきりなので、実のところ真剣に中身を読んだりした経験ってなかったんですよ。

 加えて一般サイコパスさんはTwitterにてkt60さんと大喧嘩した経歴もあるため、感情的になって客観的な立場から感想を述べているのかどうかというところに疑問も生じます。

 

 私もkt60さんの言動は決して褒められるものではないと思いますし、作品のクオリティも物理さんをさらっと読み返した限り彼の実力は高確率でド底辺です。

 しかしその先入観によって読む前の段階で評価してしまうのは読者として不誠実な態度と言えるのではないでしょうか。

 

 私も一般サイコパスさんのレビューを見る限り「この動画だけで完全な駄作認定は難しいのでは?」と感じたからこそ、実際に購読した上で自分自身の判断で面白いかつまらないかを決めたいとそう思ったわけですね。

 

 そんなわけで実際に購入してみました。

 

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 少し調べたところどうやら「小説のコミカライズ」ではなく「原作者つきの漫画作品」であるらしく、読むのはこの一冊で間に合いました。

 全部読み終えた今だから言いますけど本当に良かった。小説一冊分もこの内容を追いかけるなんてしなくて済んだ。

 

 既に結論出てしまっているような気もしますが、まず概要から述べていきましょう。

 

 

 

◆作品の概要

 

 現代日本に生きる高校生の龍頭レンはトラックに轢かれそうになっている猫を助けようとして道路に飛び出し轢かれて死んで、気づけば異世界に転移していました。

 

 待ってください。人物の掘り下げとかそういうのが不足しているせいで本当にこういう説明しかできないんです。

 

 で、転移した先で怪力とか魔獣使いとかそういうわかりやすい能力を持っていないため「しゃあない殺して死体を資源として再利用するべ」と判断した王様により殺害されます。

 ところがレンの固有能力は「死んでも女神像がある場所(セーブポイント)で生き返る」というものであり、彼は街中で生き返ったのです。

 

 そして生き返ったところに居合わせた少女・ルミィと結託し、異世界に召喚された当初の目的であるグランドセブン(7つの迷宮)の攻略に乗り出すのであった――というところで1話終了、次回に続くといったところでしょうか。

 

 

 

◆良かった部分

 

魔法の設定

 

 この物語の舞台となる異世界において、魔法と言えば召喚魔法(何らかのモンスターを呼び出して使役する魔法)がメインとなります。基本的にあらゆる魔法は召喚した対象に使わせればいい、という理屈だそうです。

 その次に重要視されるのは治癒魔法や補助魔法と呼ばれるものであり、魔法使いが直接火を出したりするものに関しては「そんなの召喚獣に使わせればいいじゃん」という理屈から素朴魔法と言われています。

 

 まあこの設定については「一瞬の判断が命運を分ける戦いの場において召喚という一手間がかかる以上それは実践的ではないのではなかろうか」などのツッコミどころもあるんですが、召喚獣に魔法を使わせるのが魔法使いにとっての常識」という設定はなかなか面白いと思います。

 

 ただこの設定について言えばもったいない部分もあったりするので、それは後述します。

 

 

 

◆悪かった部分

 

 すんません、良かったところは以上です。ここからは数々の問題点を一つ一つ解説していく流れとなります。

 

 

 

主人公の人格と行動に一貫性がない

 

 この主人公、死んだ直後のナレーションでは「正義感だけは人並み以上」って言われてるんですよ。それも三人称視点でのナレーションなので本人が自称しているわけでもなく。

 で、その人並み以上の正義感を持っている主人公が初対面の王様相手にタメ口叩いたり、「勇者なら他人の家を家捜ししても許される」「勇者なら他人の所有物を破壊して中身を拝借しても許される」と言って民家に押し入ってタンスから金を抜いたりツボ割ったりするんです。

 

 ノリで登場人物のパーソナリティを殺すな。

 

 多分これ、作者さんはギャグのつもりで入れてるんでしょうし作中それをやられた人達も許容しちゃってるんですけど、普通に見てて不愉快だしつまんねーんですよ。

 

 この龍頭レンとかいう主人公、一応言っておくと現代日本に生まれ育った人間なんですね。で、そうである以上は彼の倫理観も現代日本的でないとおかしいわけです。

 そこに説得力を持たせるべく「おかしい人物を主人公に据えたんだ」とするのならば今度は冒頭での人並みアピールが大きく矛盾します。正義感以外は人並みって三人称視点で言った以上、そこ以外を突出させるのは違うでしょ。

 

 そして個人的に一番「キッツいな」と思ったのは謎の語彙とかいうスキルを習得するシーンですね。

 ロクなスキルが得られないからとレンが試行錯誤した結果、唐突にその場で会話の流れともこれまでのシナリオの流れとも一切無関係な英単語を急にキメ顔でまくし立てるんですよ。

 単純に面白くないし痛々しいだけだしそこから読者が得られる何かしらがあるわけでもない、世界に存在する必要性が皆無な場面でした。

 

 で、単行本終盤で主人公が勇者に選ばれた理由が「死んでもあっけらかんとしたまま行動できるバカだから」という設定が盛り込まれるわけですがもう手遅れですよ。

 

 例えば同じような設定で、少年ジャンプにて連載されているチェンソーマンの主人公・デンジがいます。

 

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 コイツも「何度も死ぬけど何もなかったかのように復活して笑いながら戦うイカれた主人公」という点では龍頭レンと一致します。

 が、しかし龍頭レンと大きく異なる点があるんです。以下にその異なる点を書き連ねましたのでご参照ください。

 

・何だかんだ読者が理解及び共感できる人物構成である

イカれているような性格に説得力を持たせるだけの境遇があった

・知識がないだけで地頭は良く、それが戦闘の中でも描かれる

流石に押し入り強盗はしてない

 

 要するにこの龍頭レンという主人公、キャラクター造形が不細工なんですわ。最初から作り直した方がいい。

 

 

 

ヒロインとの関係に説得力がない

 

 主人公と行動をともにするヒロインとして、この作品にはルミィという少女が登場します。表紙にもいる獣耳のやつですね。

 で、彼女なんですが主人公を見て「顔がいいから」と一目惚れするんですよ。

 いやまあまあ、良いんですよ。顔が好みってところから入ってもその後ちゃんと付き合っていけるかどうかはお互いの相性とか次第ですし。

 

 ただその後、「彼は顔だけの人じゃない!」みたいなシーンが入るわけでもないまま相手の顔面偏差値を起源とした恋愛模様が描かれ続けるんです。

 

 あの、まあこれはあくまでも邪推ですけどね。多分これもチェンソーマンでやってた「顔の良い女」とか「俺は俺の事を好きな人が好きだ」から着想を得たのかな、とか思わなくもありません。

 ただそうであろうとなかろうとチェンソーマンに通ずる魅力をこの作品は持っていないわけで、もうどうしようもない。

 何故かというとチェンソーマンがそれやって高クオリティを発揮できているのって、「結局顔ばっかじゃ落とせねえ」って事実をちゃんと描写してるからなんです。この作品にはそれが無い。

 

 じゃあどうすべきかっていうとルミィに「レンは顔だけじゃない、優しい人なんだ」と思わせるイベントが早急に必要なわけですよ。

 頭撫でたりちょっと優しくされただけで好感度上がるってんならそれ以上のことされた時点で他の顔面偏差値高い男に寝取られるってことでもあるんです。もうその時点で信頼関係の構築に失敗してるも同然でしょ。

 

 メインヒロインなんだからもう少し気合い入れてイベント構築してもらいたいところですね。

 

 

 

主流とされる召喚魔法が提示されない

 

 前述した通り、この作品における魔法とは召喚魔法が主流とされています。が、肝心の召喚魔法を1巻の中で誰も使ってないんです。

 

 出そうと思えば出せる場面もありました。

 例えばスライムがいるダンジョンにはモブの男3人パーティがいましたけど、あそこで召喚されたモンスターらしきキャラの一つでも登場させておけば掘り下げようもあったはずなんです。

 

 しかし召喚獣どころか召喚魔法自体、作中で描写されません。ルミィが杖から火を吹いてるだけです。つまり設定を無駄死にさせているんですよ、この漫画は。

 召喚獣に魔法を使わせるっていうのが実際にはどんなもんなのかと思いきやまさかの「描写しない」だなんて、そんなん解説したページがもったいないでしょ。だったら最初から作るなそんな設定。

 

 

 

絡みがワンパターン

 

 レンとルミィの絡みなんですけど、「顔が近づき過ぎたことに気づいて照れて急ぎ距離を置く」ってやり取りが単行本一冊の中で4回は描かれています。

 

 くどい。

 

 ちゃんとした恋愛描写ができないならそれはそれで適性の問題だし構わないんですけど、一度撃った弾を拾って再利用しようとするなよ。できてねぇから。

 やるならルミィにおばあちゃんがいる設定だけさり気なくコマ外のセリフで言及されてるんだから「全身傷だらけになりながらおばあちゃんの病気を治すのに必要な薬草を集めてきてくれた」くらいのエピソード入れときゃいいでしょ。手を抜くな、手を。

 

 

 

ギルドの挙動が意味不明

 

 ダンジョン内に宝箱が入っているトラップ部屋があるんですけど、その部屋の前にギルドが立てた看板が設置されているんです。で、読んでみると

 

 

◆親切な看板

 ダンジョンのトラップには、絶命級のものも多い。

 召喚獣を使い、どれほど危険か確認しましょう。

 by 親切なギルド職員

 

※人が入るのはやめてください

 真面目に死にます。殺します。

 by 殺人トラップには手を抜かないギルド職員

 

 

 以上のような文面が記載されているわけです。この時点で色々言いたくなりますが私からは一つだけ。

 

 なんでギルドが人を殺そうとしてんだよ。

 

 わざわざ宝箱まで設置したってことは明確に「取れなきゃ死ね」って意図を含んでいますよね。

 これ現代日本で例えるならただの部品組み立て工場に理由もなく札束噛ませたプレス機が設置されてて、そこに「間に挟まったら死ぬと思ってください」って会社からの注意書きが提示されてるようなもんでしょ。

 

 意味わからんし別に笑える要素でもない。ただ理解できないだけ。

 先の押し入り強盗のシーンについて述べた際にも思いましたが、シリアスもできねえのにギャグもつまらないって物語としてどうなんだろう。

 

 

 

そもそも漫画家が手を抜いている

 

 一般サイコパスさんの動画で「素人に毛が生えていないくらいの画力」と評されていた漫画家さんですが、個人的には画力以前に志が不足しているんじゃねえかと思いました。

 

 例えばレンが剣と盾(鍋の蓋)を持ってスライムと戦うシーンでは、定期的に盾(鍋の蓋)が消えます。

 描写の簡略化とかそういう言い訳は許しませんよ。だってスライムを斬った瞬間の決めゴマで消えてるんですから。

 

 更に最初にステータス画面が表示される場面では、表示されている画面と文字の角度が合っていません。ついでに言うとその先でギルドが提示するダンジョンのリストも紙と文字の角度が合っていません。

 それとこれは完全についでですがスライムの表情も子供の落書きみたいな顔ばっかで一切変化が生じません。

 

 低クオリティ作家の原作コミカライズ充てられて不機嫌になってんのかもしれないけど自分の株下げるような真似すんな。金銭が発生してる仕事だろ。

 

 仮に本気でやってこれならそれはそれで問題ありますよね。少なくともまだ商業作品を担うには早かったと言えるでしょう。

 誰かしらプロの漫画家さんとこでアシスタントしてきた方がいいですよ。

 

 

 

◆総評

 

 浅い。

 

 人物に魅力がなく、設定は呼吸をしておらず、世界観は必要最低限な部分も見えてこない。誰向けの漫画なんだろうこれ。

 最初は「死んでその場で蘇るとか死に戻りとかでもなく別の場所に移動するって趣旨からしておかしくねえか」とツッコむつもりでいたんですが、それ以前の問題が山積している。

 

 端的に申し上げて金取れるレベルに達していないというか、中古で買えば良かったかなコレ。

 

 まあ今回はそんな感じで。

 流石に色々と思うところもあった関係でちょっとここから下の方で毒吐くんで、そういうの苦手な人はここまでで読むのをやめてくださいね。

 

 それでは、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 駄作って本当に誰からも愛されなくて、それって関係者も例外じゃないんですよ。

 

 例えば『回復術士のやり直し』のイラストレーターであるしおこんぶさんのTwitterアカウントを見に行くとわかるんですけど、自身がイラストを描いた作品がアニメ化決定したのに固定ツイートはエアコミケで出す船長のエロ同人の宣伝なんです(2020/08/04現在)。ヒールがどうとかどうでもいいっていう顧客の心情がわかってるんです、あの人も。

 で、この『無限コンティニューで目指す最強勇者 〜みんなの命がひとつの世界で、オレのパーティーだけ不死身〜』の漫画担当であるミヤウチシンゴさんも多分似たようなもんだと思います。いやわかりませんけどね。会って話聞いたわけでもないし。

 ただ少なくとも今回私がミヤウチさんを批判した部分って漫画としての常識的な部分だったわけじゃないですか。「名作を貶めないよう力入れて描こう!」って気概で描いた漫画作品ではないでしょ。

 

 何が言いたいかというと、普通に考えて漫画って原作者と漫画家の二人だけで構築するものではないはずなんですよ。

 

 編集は何しとんの?

 

 素人の私ですら「ここの絵はおかしい」って言えるのに、なんでそのまま出版したのかって疑問は当然出てきますよね。で、その答えを出す上で一番わかりやすくて納得もできる理由として挙げられるのがもう全員こんな作品どうでもいいと思ってるってことなんですよ。

 

 あのですね、じゃあ出すなこんな駄作。書店のスペース無駄に取りやがって邪魔なんだよ。

 

 出すんだったらきっちり仕事しろって言いたいんですよこっちは。別にもう内容がつまらないのは原作者側に構成力も成長性も期待できないから仕方ないにしても、絵的な問題は改善しないと駄目でしょ。裏サンデーの面汚しもいいとこですよこんなん。灼熱カバディ100回読み返して漫画ってもんがどういうものなのか勉強してこい。

 

 自分は金出して買いましたけどとりあえず「kt60さんは本当に実力がない」と自らの判断によって結論づけられたので今回はそれを収穫としておきます。今後書店で無駄な買い物をせずに済む確率が上がった。

 

 では、現場からは以上となります。

 また次の機会に別の記事でお会いできれば幸いです。

ローソンの新パッケージについて言いたいことを言う

 こんにちは。馬込巣立です。

 

 最近ローソンの新パッケージに関する話題をそこかしこで目にします。

 まあちょっと旬が過ぎた感じしますけど、私も連載作品をキリのいいところまで書き終わったりTRPGで初のGMを務め終えたりして結構体力を使ってたので触れる暇がなかったのもあるんです。そこはどうかご勘弁をば。

 

 肯定的な意見としては「オシャレである」「部屋に飾っておきたい」、否定的な意見には「商品名が見づらい」「他のと見分けがつかない」など言われていて結構賛否あるようです。

 

 個人的にはローソンを普段使わないのもあってこの事象に関わることがあまりないのですが、ネットでこの件について調べていく内に気になった点があったんですね。

 

 それは「デザイナーの佐藤オオキさんに罪はない」という意見が結構多く見られたことです。んなわきゃあるか。

 

 なので今回、この件に対する私の意見を述べていこうと思います。

 

 先に申し上げておくと今回の記事では佐藤オオキさんへの批判を多く含みます。ただそれでもこの記事に限ってはできるだけ多くの人に最後まで読んでほしいのです。

 感情的に受け付けない部分も当然ありますが、これに関しては自分も発信していかなければならないと判断しました。

 可能であれば拡散してください。この記事だけ読んであとは読まなくても構わないので。

 

 

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◆「デザイナーに責任はない」「デザイナーに罪はない」、なぜそう言い切れる?

 

 もちろんデザイナーが全ての罪を背負うべきではないのはわかりますよ。ローソン側も頭抱えるレベルでしょうもない判断したと私だって思います。

 

 ただ今回の佐藤オオキさんを擁護する意見を見ていくと、具体的には以下のような理由でそう主張しているようなんですよね。

 

・悪いのは企画を通した企業であってデザイナーは言われた仕事をこなしただけ

・デザイナーの意図や意見が反映されずあのような形になってしまった

・最初からあのデザイナーを起用してあのデザインを通した企業が全て悪い

 

 要約すると「依頼した企業が無能だっただけでデザインした人を責めるのはお門違いである」って話が展開されていました。

 

 ただここまででわかる人はわかると思うのですが、この件って依頼内容も企画会議の議事録も公表されてるわけじゃないんです。上の意見全っ部言ってる人らの主観的意見でしかありません。

※本記事を執筆したのが2020/06/10の09:40頃、更に筆者はローソンPBに関するハブライブ を未視聴の立場です。何か間違いがあるようでしたらご指摘いただけると幸いです。

 

 例えば佐藤オオキさんが持ってきた案のほぼ全てが論外と言えるようなものばかりで、もう依頼し終えて後に引けなくなった状態で仕方なくあのデザインを選んだ可能性だってあります。もちろんそうじゃない可能性もあるのでこれが正解であるとも言えません。

 そしてそんなものを企業が公表するわけないので、我々部外者は依頼と企画の内容について「不透明である」以上の認識を働かせられない立場なんですよ。

 

 だから私が「いや、佐藤オオキさんにも責任はある」と断言するのもあくまで外部に出ている情報を元にしての意見であると先に明示しておきます。少なくともこちらは力関係がどうとか依頼された通りにやっただとか言える立場じゃないので。知らねえもんよ。

 

 

 

◆食品でなければそこまで気にしていない

 

 例えばこれが「シャンプーとコンディショナーのデザインがややこしい!」みたいな話なら私は「ありゃりゃやっちまったな」程度の認識でいたと思います。それこそデザイナーは悪くない、と今回とは逆の意見を述べていたかもしれません。

 または「近所の文具店でリニューアルされたメモ帳とノートのデザインが変わらない」程度ならそもそも話題にすらならないでしょう。別に同じでも困らない部分ですから。

 

 ただ、今回あのデザインになってしまったのは食品と飲料なんですよ。

 

 仮にこれで間違った食品・飲料を購入し、そうと知らずに口にしてアレルギー症状を引き起こした場合最悪死にますよね。

 もしくは極端な話をすると、脱水症状を恐れて利尿作用のない麦茶を日常的に愛飲していた高齢者が間違って烏龍茶を買ってしまったとしましょう。それで味覚も弱っていてそれが烏龍茶と認識せずに飲んでしまい、寝ている間に排尿して、最近は気温が高くなってきたのも相まって脱水症状を引き起こしてしまったとなればこれも最悪死にます。

 または私のように「胸焼け起こすからオレンジジュースとヨーグルトはなるべく口にしないように」と忠告を受けている人がお茶と間違ってオレンジジュースを飲んでしまい、逆流性食道炎を起こしてそれが食道がんに繋がればこれまた最悪死ぬんです。

 

 ここまで私が例示した話を「そんな極端なケースを出されても」と言う人がいるかもしれません。

 でもその極端なケースが生じる可能性をローソンというブランド力が増幅しているんですよ。全国どころか海外にまで店舗を展開している大企業なんですから。

 

 仮に企業から投げつけられた仕事であっても自分の仕事が他者の命を奪う可能性が高いとなったら断るのもデザイナーの判断の一つではないんですか?

 

 もちろんクライアントの意見が絶対であるパターンもあるのでしょう。相手はローソンなわけですから、自分の意見を一切聞いてもらえないということもあり得ると思います。

 しかしそれならそれで、力関係が明確であるにしても今後の自分への評判、信用に関するリスク管理をするのが仕事というものだと思うんです。それを弁えて初めて「自分は仕事をこなしただけ」って言い分を口にできるんですよ。

 

 自己防衛の意味も含めてデザイナーは「自分のデザインでどのような事態になり得るか」を考えるべきだと私は思います。

 そこの認識が欠けている時点で、私には佐藤オオキさんの仕事が高校生のノリにしか見えません。

 

 

 

◆「デザイナーは言われた仕事をしただけ」という言い分に対して

 

 この意見こそ本当の意味で佐藤オオキさんを最大限に侮辱しています。

 

 これ言ってる人ら、もしこのデザインが要因となって商品の売れ行きが良くなったら今回の騒動での発言を踏まえて「佐藤オオキの功績ではない! ローソンの企画が優れていた!」って言うんですか?

 それともちゃんと高く評価されて売れ行きも伸びたのを見て「佐藤オオキは素晴らしいデザイナーだ!」とでも言うんですか?

 

 少なくとも後者は成立しませんよね。だって決めるのは企業で全ての責任を持つのも企業って主張してるんですから。

 

 じゃあ佐藤オオキさんはいつ、何を根拠に評価されるんですか?

 まさか一生素晴らしくない人間のままデザイナーやってくんですか?

 

 これは実体験ですけど、派遣社員だって他の人が嫌がる仕事を率先してやるように意識してれば現場で「おお、頑張ってるね」って周りから言われるんですよ。その程度の評価すら得られないんですよね、企業が全ての責任と権限を握っている場合。

 

 流石にそれは彼の仕事を馬鹿にし過ぎです。

 

 今回の仕事がクソだったからって「あの人がクソな仕事をするはずがないから全部企業が悪い!」なんて言ってたら企業案件でクソじゃない仕事した時ですら彼の功績じゃなくなるでしょうが。

 もちろんローソンにも責任はありますよ。だから佐藤オオキさんとローソン、双方に向けて「今回のデザインはしょうもなかった」と言うべきです。

 

 

 

◆「ああいう作風のデザイナーなのだから彼に罪はない」という言い分に対して

 

 自らの作風を重んじて妥協しないならそれはアーティストであってデザイナーではありません。

 

 今回、私もデザイナーとアーティストの違いについてインターネット上の辞書やらWikipediaやらデザイナーの方が書かれているブログやらで調べました。結論としてデザイナーは「自分の作風で表現する」仕事ではなく「依頼された内容に合わせて表現する」仕事であると私は認識しています。

 

 わかりやすく例えるならアニメや吹き替えで活躍されている声優さんでしょうか。これこれこういう役を演じてくれ、と言われて指定されたセリフを読み上げる。当然ですがそれは「ただ読み上げるだけの仕事」ではありませんし、同時に「自分の考えだけで成立する仕事」でもありません。

 

 デザイナーの仕事もそれに近いはずだと私は思います。

 先に挙げた比喩を続けると、セリフや物語の流れを自分で考えたいなら声優ではなく作家を目指すべきでしょう。それと同じで「こういう作風で自分は勝負する!」と決めて客の目線にも立たず一切譲らないなら依頼なんて受けず自分で作品を作って売ってりゃいいんです。

 

 少なくとも今回、「コンビニエンスストアに陳列する商品のパッケージである」という認識が働いていたならそこを最低限考慮しなければならないところでした。それができていないから批判を受けているんじゃないでしょうか。私にはそう思えます。

 

 

 

◆やっぱデザイナーも悪い

 

 既に述べた通り、モノが食品と飲料である限り人命に直接関わることもある仕事でした。ですがどうにも佐藤オオキさんはそこをちゃんと認識していないように思えます。

 

 例えば以下の記事にある天理駅前の広場コフフン、こちらも彼の仕事なわけですが。

 

https://colocal.jp/topics/think-japan/local-action/20170503_96542.html

 

 こちらの広場、結構な頻度で転倒事故が起きていたようです。

 残念ながら有効な情報ソースとなる読売新聞のWEBページが既に存在していないため、論拠は個人のブログなどになってしまいます。しかし転ぶ人が出るのもわかるんですよ。こんだけ真っ白な段差だと視認性最悪でしょうし。

 

 そして今回も佐藤オオキさんは同じく視認性最悪な仕事をして批判されています。学習能力ねえのかよ。ちょっとしたポカならまだしも不特定多数の人が死ぬかもしれねえんだぞ。

 

 まあそういう背景もあって私は「企業だって当然悪いしデザイナーも普通に悪い」とはっきり言います。

 

 そして冒頭に記載した通り、私は今回の記事に限ってなるべく多くの人に読んでほしいんですよ。

 

 この「不特定多数の人命を脅かしかねない仕事が破綻した論理と感情的な理由だけで擁護されている」という現状に対する危機感と気持ち悪さを、どうかここまで読んでくれたあなたにも感じてもらいたい。

 即刻あの新パッケージを変えろと言っても無理なのは承知しているので、これが自分にできるささやかな抵抗です。

 

 私からは以上となります。

打ち切り漫画家から学ぶ創作の姿勢

 こんにちは。馬込巣立です。

 

 本日、Twitter上にて100日間連載されていた「100日後に打ち切られる漫画家」が完結しました。

 まあ私は完結してからその存在を知ってパパーっと読んだ立場なので浦田先生のファンでも何でもないんですが。

 

浦田カズヒロ先生の著作「JINBA」

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togetterの記事

https://togetter.com/li/1483961

 

ご本人が投稿した第1話

https://twitter.com/urata_k/status/1231152159892262913

 

 リンクこれで貼れてるかな。

 

 それで読んだ感想なんですが、「流行りに便乗して仕上がりがこれなら打ち切られてもしゃあねえ人材だったんだな」というのが総評ですね。

 あと細かい話をするなら「元アシの女性と寝た話とか友達に裏話リークした話とかを自慢気に描いてるの人格面に問題あるな」とか「元同級生の一人がよくわからんけど嫌な奴っぽく描写されてるのはリアル人狼ゲームに発展しねえか」とか「家族の組織票やお婆ちゃんの工作活動をバラしたら近所で悪い噂されないのか」とか、そういった点でも色々と問題があります。

 

 ただ一方で私は、とある部分に関して言えばこの浦田カズヒロ先生を高く評価しているんですよ。

 

 それは何だかんだ漫画で語ったという点です。

 

 まあぶっちゃけ出来に関してはひでぇもんでしたが、それでも延々と愚痴をこぼすでもなく創作活動を通して自分の体験を公表したのは良い在り方だと思うんですね。

 更には電子書籍化も決まったようなので個人的には悪くないしぶとさだなと感心しました。ただあの漫画を金稼ぎに使うとなると内容が内容だし元アシに訴えられてもおかしくないけど。

 

 このしぶとさと図太さ、割と見習う点があるんじゃないかと思わなくもないんですよ。自分のネガティブな部分も作品に叩き込み、ポジティブな結果に繋げようとするのって決して悪いことじゃないわけですから。

 もちろんそれでクオリティも高ければ言うことない……んですが、まあそこはセンスも絡む部分ですから一旦目を背けましょう。

 

 ここで強く主張したいのは、浦田先生は批判されていることについて自覚的であるという点です。

 エゴサしてネット上であれこれ言われてるのを見ては誹謗中傷するアカウントをブロックする描写などがありますし、その一方でアンチの意見を「これいいじゃん!」と自作品に取り込む柔軟性すら見せています。

 

 言ってしまうと今回も普通に容赦ない感想がTwitter上に書かれまくっているわけですが、それを見てないはずがないと思うんですよ彼。それでも100日描き切ったのは素直に評価されるべきだと思うわけです。

 

 この姿勢、創作者としてかなり重要な部分なのではないでしょうか。

 

 創作で失敗した経験を次なる創作に利用し、ネガティブな感情もポジティブな感情も自身の愚かささえ糧として、批判的意見の雨あられをくぐり抜けながら、表現した結果を電子書籍化という形で実益にまで及ばせる。

 冷静に考えるとかなり凄いことをしていますよね。ホント、素晴らしいガッツの持ち主ですよ。

 

 ともかく純粋な作品への感想となるとかなり容赦なく言われる内容だとは思うものの、創作活動としては素晴らしい活動形態であると私は思いました。

 今後も浦田カズヒロ先生のご活躍を祈るばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みに私はこれの電子書籍もJINBAも買いません。金の無駄だし。

 では、現場からは以上です。

コメント欄に来たバカ共を黙らせるためだけの記事

 こんにちは。馬込巣立です。

 今回の記事はかなり口汚く、且つ感情的に過ぎる部分が多く含まれているのでご留意ください。

 

 もう一週間以上前の話となりますが、過去に書いたこちらの記事に文句言いに来た人がいたんですね。

 

 

magomesudachi.hatenadiary.jp

 

 

 で、その内容なんですがアニメ感想記事を書くきっかけとなった別のコメントとちょっと被ってる部分があったんですよ。

 

『読者は作者が傷つくような批判をすべきではない』というものです。

 

 因みに私はこの意見に対して明確に反対する立場です。その事はコメント欄で既に理由も添えて返信しています。

 

 ただあの記事に関して言えば私のKADOKAWAという企業に対する不信感と怒りを表明しただけの内容であり、私自身の意見を掘り下げるような詳しい話まではしていませんでした。

 ですので今回はそこのところをわかりやすく説明しつつ、もうコメント欄にバカが湧かないための見せしめ的な記事として書いていこうかなと考えこの記事の作成に至った次第です。

 

 まあぶっちゃけると私がアホにロジハラしてマウント取る遊びにもそろそろ飽きてきたのでサクッとそいつら黙らせる方法を模索しているところでして、この記事はそのための一手だと思ってください。

 

 

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 それでは行きます。

 

 

 

◆「傷つけるのを抑えてはいけない」≠「傷つけるべき」

 

 こんな誤認している人いるんだろうかと思わなくもないんですが、一応先に明確に示しておきます。作者に向けての人格否定や人格批判を称賛するという意図は私にありません。

 こちらの意見としては「結果的に感想の内容がそういった内容になるのであればそれが作品に対する評価である」というだけで、個人的には寧ろ作品の出来と作者の人間性は完全に分けて考えるべきと思っています。

 

 ただ例外として、

 

「この作者説明ビビるくらい下手くそだな単語があちこち散らばってんじゃねえか」

 

 とか

 

「ネット見ればわかる程度の事も調べてねえなら知ったかすんなバカがバレるぞ」

 

 という意見であれば罵倒を交えていても立派な「作品を閲覧した上で出てきた言葉」なので、これを否定するのは駄目ってだけです。それだって「そんな言い方しなくてもいいだろ」と怒る分には何も問題ありません。

 なので結果的にギスギスしたやり取りが発生してもそれは悪ではありません。そしてその結果ネットなどでやり取りを見ていた人から何を言われたとしても、感情的になった以上双方に責任があると考えます。

 

 

 

◆読者が作者を思いやるのは常識ではない

 

 そんじゃあ予防線張ったところで一番強く主張したい部分を書いていきましょう。

 

 先に紹介した記事にコメントを残した人達も何だか妙な認識をお持ちのようでしたが、読者が作者を感想で傷つけてはいけないなどという常識はこの世に蔓延していません。

 人が人を傷つけてはならない、それは間違いなく必要な道徳ですし常に考えるべき常識ではあるんですが、「作品への感想で作者を傷つけるな」ってのはまた扱う枠が違うんじゃないかと思うんですよ。

 

 私もWEBで小説書いてるから言いますけど、ぶっちゃけ批判されたら多少なりともドキッとはします。まあ的外れな意見なら笑いながら論破していつも通り黙らせますけども。

 しかしだからって「批判的な感想は書くな」なんて言うわけないんですよ。読んでくれた時点でありがたい話ですし、そもそもそこで制限設けたら作品の質も向上しない。

 

 というか大前提として自分が書いた話を公の場に晒した時点で「批判も来るだろうな」くらいの覚悟は決めてて当然でしょうが。

 

 決めずに書き始めたならそれは言い方悪くて申し訳ないんですけどそれこそ常識の足りてないアホですし、覚悟を決めた上で傷ついて嫌になったならそれは不運な事故であって批判的感想の存在そのものを悪とする論拠にはならない。

 つまるところ逆なんですよ。作者のメンタルに配慮しておずおずと改善点などを提示してくれる読者さんの存在がありがたいものなのであって、本来であれば感想に貴賤も善悪も無いんです。

 

 もちろん「だからって罵倒していいのかよ」という意見も出てくるのはわかるんですけど、私は「いいんだ」と強く断言します。罵倒の存在そのものを許さないなどというところまで行ってしまうと単なる言論統制なので。

 そしてそれに対して反論する権利も作者側にはありますし、反論した結果その罵倒や罵倒への返信に対する反応がどのようなものになるかは各々の考え方次第でしょう。

 

 わかりやすい事例の一つとして、無職の英雄というなろう小説があります。

 

 

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 この作品、書籍化した結果amazonレビューで酷評されたのですが。

 その酷評を受けた原作者がなろうの後書きでレビューに対する文句を書き連ねて一時期問題視されていた作品なんですよ。

 

 そして私の言い分を是とする場合、レビューを書いた人もこの作者さんも一切悪くありません。何故かと言うとこのケースにおいては単純にレビューはレビューとして、作者は作者として反応しているだけだからです。

 企業が絡んでいないのであれば内容がどうあれ健全なやり取りだと思います(裏の事情とかにまで話が飛ぶと私にもわかりませんが)。

 

 この無職の英雄においてネット上では

 

「原作読んでみるとレビューで言われてた内容って何も間違ってないよね」

 

 という方向性に意見が集約されていき、今では話題にもならなくなってしまいました。まあネット上での話題なんて大体がそんなもんでしょうけど。

 

参考URL

【キンキン】『無職の英雄』の作者さん、低評価されて反論 : 読み速

http://yomisoku.com/archives/10660047.html

 

 何が言いたいかというと、本当に「読者が感想を書く際には作者を思いやらなければならない」というのが常識ならあのamazonレビューこそが絶対悪として扱われていなければおかしいんですよ。

 でも扱われてないって事は要するにそんな常識なんざこの世に存在しねぇって事です。

 

 上記の内容に反論ある人は私と同じように具体例出してきてください。今回提示した情報も寧ろ無職の英雄の作者さんに最大限配慮してあげてるんです。実際には作者側に対して結構ひでぇ事言ってるのいるぜ。

 

 

 

◆ここからは個人的な罵倒

 

 で、私はコメント欄にて一人一人に対し大人な対応してきましたけど穏便に済ませても馬鹿にはわからないようなので個別に晒しつつ極めて感情的に反論していこうと思います。

 そこまで怒ってるかっていうとまあ鬱陶しいだけなんで微妙なところなんですが、一度徹底的に叩いといた方がスッキリするかなって思ったんです。あの手のどうしようもない奴らがまたぞろ来たら無駄にストレス溜まりますし、そろそろ自己防衛もしとくべきかな、という意味も込めて。

 

 では一人ずつ。

 

 

①お前アホだろ

 

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 最初に来た批判的コメントとして紹介するけれども「一般サイコパスさんに非がない」なんて俺は一言も言ってねえよアホ。立場とパワーバランス考えたらどっちの非がデカいかって話で「自分はKADOKAWAが許せない」つってんだ。

 まともに文章読めてねえなら小学校の国語の教科書から日本語の勉強し直してこい出来損ないが。

 

 

②今村

 

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 あんだけしつこく噛みついてきた根性だけは認めてやるけどブーメランと論理の飛躍でズタズタなんだよお前の主張。ほぼ匿名でケチつけに来ておきながら「あなたは安全圏にいるから〜」、勝手にこっちの勝利条件決めておきながら「自分ルールで勝手に〜」とか言っても何も説得力ねぇわボケ。

 KADOKAWA編集部の話に関してはマジでどうでもいい。

 

 テメェの主張をまとめるだけの知能も足りてねえ辺り情報の管理能力が致命的なまでに欠如してんだよなあ。なんか創作活動してるらしいけどそんなんで何が作れるのお前。紙粘土と絵の具でメタモンでも作るの?

 未来永劫そうやって批判的意見を見なかった事にしてカスみてぇな主人公にカスみてぇなヒロインが惚れるカスみてぇな話でも書いてろ。いやジャンル知らんから物語作ってるのかどうかも知らんけどどうせその程度かそれ未満だろ。

 お前の作品なんざモノが何であれティッシュにくるまれてる精液と同じカテゴリなんだから。

 

 あとあれからしばらくしてTwitterで確認してみたけど、kt60さんとドルベさん普通に相互フォロー状態のままだったぞ。お前「版権画像を勝手に使って批判する動画を出してる奴はテロリスト」とか言ってたよな。

 おいおいテロリストとテロの被害者が仲良くしてるの大問題だろ何サボってんだ正義の味方。二人に突っ込んだリプライの形跡すら見えなかったんだけどどうした? 自分の考えが間違ってるって社会のみんなにバレるの怖かった?

 

 じゃあな温室育ちのメロン。外気に触れて腐るのが怖いんだったら部屋ん中で消費期限切れるまでゆっくりしてけや。

 まあもう果肉ぐじゅぐじゅなのは破綻した論理を得意げに披露してる時点でわかるけどさ。

 

 

 

③一般エンパス

 

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 こんな駄文書いて寄越す時点で基本とか常識とか口にできるほど頭働いてねぇだろ。

 

 そもそもなんで「こっちが創作の在り方を決める権利」は無いのに「そっちが客と作者が同格かどうかを決める権利」はあるんだよ。何かはっきり違うって言えるだけの論拠あるのか?

 でも一週間以上経過して未だに反論来ないって事はやっぱテキトーふかしただけって事だわな。そらそうだ世界中どこ探してもそんなクソ理論の論拠なんざお前の中にしかねぇわ。

 

 あと俺の作品に文句あるならちゃんと言え。「つまらなかった」なんていう一文字も読んでない小学生すら言えるような文字列すら書いてねえのに不人気って肩書きだけでケチつけるなら、お前の思想は一応作品を読んだ上で感想述べてる一般サイコパスさんに大きく劣る。

 俺に対して個人攻撃したいだけならそれも別に構わんけど、それはそれでお前が主張する一般社会の常識とやらに背くよな。今村と同レベルで論理が破綻してるじゃんお前。恥ずかしいと思わないのか?

 

 最後に言うけど他人につまらないって断言するお前の存在も大概つまらねえぞ。せめてこっちを批判する上でユニーク織り交ぜるくらいの芸は見せろよ。言い分ぶっ壊れてるんだからせめて面白さで勝て。

 

 

 

◆終わりに

 

 大変お見苦しいものをお見せ致しました。「謝るくらいなら最初からやるな」って話ですね。

 まあでも多分こんだけボコボコにしとけばアホに絡まれる確率もいくらか下がるでしょう。

 

 投稿し終えたらこの記事は「“個人の感想”という名の至宝」の末尾にも虫除け感覚で貼り付けておきます。そもそもそういう用途も兼ねて書いた記事なので。

 

 次はまともな記事でお会いできれば幸いです。

 それでは、また。