不在の巣

なろうで小説を書かせてもらっている馬込巣立のブログです

打ち切り漫画家から学ぶ創作の姿勢

 こんにちは。馬込巣立です。

 

 本日、Twitter上にて100日間連載されていた「100日後に打ち切られる漫画家」が完結しました。

 まあ私は完結してからその存在を知ってパパーっと読んだ立場なので浦田先生のファンでも何でもないんですが。

 

浦田カズヒロ先生の著作「JINBA」

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togetterの記事

https://togetter.com/li/1483961

 

ご本人が投稿した第1話

https://twitter.com/urata_k/status/1231152159892262913

 

 リンクこれで貼れてるかな。

 

 それで読んだ感想なんですが、「流行りに便乗して仕上がりがこれなら打ち切られてもしゃあねえ人材だったんだな」というのが総評ですね。

 あと細かい話をするなら「元アシの女性と寝た話とか友達に裏話リークした話とかを自慢気に描いてるの人格面に問題あるな」とか「元同級生の一人がよくわからんけど嫌な奴っぽく描写されてるのはリアル人狼ゲームに発展しねえか」とか「家族の組織票やお婆ちゃんの工作活動をバラしたら近所で悪い噂されないのか」とか、そういった点でも色々と問題があります。

 

 ただ一方で私は、とある部分に関して言えばこの浦田カズヒロ先生を高く評価しているんですよ。

 

 それは何だかんだ漫画で語ったという点です。

 

 まあぶっちゃけ出来に関してはひでぇもんでしたが、それでも延々と愚痴をこぼすでもなく創作活動を通して自分の体験を公表したのは良い在り方だと思うんですね。

 更には電子書籍化も決まったようなので個人的には悪くないしぶとさだなと感心しました。ただあの漫画を金稼ぎに使うとなると内容が内容だし元アシに訴えられてもおかしくないけど。

 

 このしぶとさと図太さ、割と見習う点があるんじゃないかと思わなくもないんですよ。自分のネガティブな部分も作品に叩き込み、ポジティブな結果に繋げようとするのって決して悪いことじゃないわけですから。

 もちろんそれでクオリティも高ければ言うことない……んですが、まあそこはセンスも絡む部分ですから一旦目を背けましょう。

 

 ここで強く主張したいのは、浦田先生は批判されていることについて自覚的であるという点です。

 エゴサしてネット上であれこれ言われてるのを見ては誹謗中傷するアカウントをブロックする描写などがありますし、その一方でアンチの意見を「これいいじゃん!」と自作品に取り込む柔軟性すら見せています。

 

 言ってしまうと今回も普通に容赦ない感想がTwitter上に書かれまくっているわけですが、それを見てないはずがないと思うんですよ彼。それでも100日描き切ったのは素直に評価されるべきだと思うわけです。

 

 この姿勢、創作者としてかなり重要な部分なのではないでしょうか。

 

 創作で失敗した経験を次なる創作に利用し、ネガティブな感情もポジティブな感情も自身の愚かささえ糧として、批判的意見の雨あられをくぐり抜けながら、表現した結果を電子書籍化という形で実益にまで及ばせる。

 冷静に考えるとかなり凄いことをしていますよね。ホント、素晴らしいガッツの持ち主ですよ。

 

 ともかく純粋な作品への感想となるとかなり容赦なく言われる内容だとは思うものの、創作活動としては素晴らしい活動形態であると私は思いました。

 今後も浦田カズヒロ先生のご活躍を祈るばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みに私はこれの電子書籍もJINBAも買いません。金の無駄だし。

 では、現場からは以上です。