不在の巣

なろうで小説を書かせてもらっている馬込巣立のブログです

本気で嫌なタイプの宣伝

 こんにちは。馬込巣立です。

 

 このブログを閲覧されている皆様の中にはご存知の方も多いかと思うのですが、私は2017年7月31日から小説家になろうにて『足跡まみれの異世界で』という小説を執筆しております。

 それでこの作品、ありがたいことに有名なお方からレビューを頂いたりTwitterで感想を書いていただいたりしている非常に恵まれた作品なのですが、私の知らないところで奇妙な動きがあったみたいなんですよね。ですので今日はその件について記事を書いていこうと思います。

 

 題名で何となく察する方もいらっしゃるでしょうが、要するに某所にて望ましくない宣伝が為されていたのがこの記事を書くきっかけとなったわけです。では本題に入っていきましょう。

 

 

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 私の作品『足跡まみれの異世界で』ですが、一昨日の夕方頃から急にPV数が伸び始めました。先に説明してしまうと、この現象自体は今回の記事とは直接関係せず現在もどうしてここまで多くの人に読まれているのかはっきりとしたことはわかっていません。

 

 それで「もしかしたら誰かがTwitterか何かで宣伝してくれてるのかな」と思った私はおよそ一年半ぶりにエゴサなるものをやってみました。

 

 因みに私の友人の中にも何人かにはこの作品の存在を伝えてはあるのですが、同時に

 

「絶対に『友達が書いてるから』って理由でブクマ入れたりポイント投げたりすんな」

「感想欄は純粋なWEBの読者さんの声で埋めたいから何かあるならLINEかメッセージボックスで言ってくれ」

 

 と事前に言ってあります。彼らならその言葉に含まれた意味合いもわかっているでしょうから、率先して私の作品を外で宣伝するような真似もしないと思うんですよ。

 

 そういう経緯もあって、全くの外部で宣伝してくださってる人がいるならお礼の一言でも言わないとな、と思って調べたんです。

 それで作品のURLでしばらくGoogle検索してみた結果、去年の夏に私の作品をネット掲示板で宣伝している人を発見しました。

 

 それを知った瞬間、私は心底「やめてくれよ……」と思ったんです。まあ時期が時期ですから今回のPV上昇とは無関係だと思いますけど。

 

 多分やられた人はこの感覚わかってくれると思うんですけど、ネット掲示板で勝手に宣伝されるって悪い意味で恥ずかしいんです。褒められたり評価されたりして照れるみたいな生易しいものではなくて、後輩の滑り芸に巻き込まれて大火傷負った先輩芸人の心境にも似た恥ずかしさがありました。

 

 まず言ってしまいますけど、その宣伝されてた掲示板。

 ぶっちゃけ真っ当な感想を書けるタイプの人間はほぼいませんでした。

 中には()の使い方や次のページへの引きなどに言及してくださっている方なども少数とはいえいらっしゃったんですけど、他の連中は宣伝した誰かも含めて全員アホしかいねぇ。

 

 例えば『足跡まみれの異世界で』には、序盤部分に以下のような表現があります。

 

 意識が覚醒し始めた東郷圭介とうごうけいすけの耳朶に、明るい少女の声が響き渡る。

 

 この「耳朶に声が響く」という表現ですが、調べてみたところかの有名な文豪である夏目漱石も『幻影の盾』で「糸の音が再び落ちつきかけた耳朶に響く」という形で用いています。

 比喩と詩情を絡めた表現であり、私は「なかなかに美しい日本語ではないか」と自画自賛していたりするんですね。

 

 それではネット掲示板ではどのように受け取られているのでしょうか。

 

 

 

通りすがりの人「耳たぶ(耳朶)に声が響くってどういうことだ?」

宣伝してた人「さあ? 耳たぶが金属でできてるんじゃねえの」

 

 

 

 バカしかいねえのかよ。

 いややっぱこの宣伝野郎ファンに見せかけたアンチだろ。別にアンチ自体はいいけど見てて心配になってくるからもうちょい頭鍛えろ。

 

 仮に漱石知らないにしても比喩表現として理解できる範疇だと作者側としては思っていたんです。それでもわからないという人はいるのかもしれませんけど、それだってそこまで引っかかる部分じゃないと思ったんです。

 まさかこの程度の描写で耳たぶ金属説なんてけったいなもんが飛び出すなんて誰が思うかって話でしょ。

 

 そして結局この宣伝野郎は好意的な宣伝どころか逆に作品への無駄なヘイトを稼ぎ、最後にはスレッドにいる人々に向けて幼稚な罵倒を飛ばしながら消えていきました。何がしたかったんだ本当に。

 

 あのですね、以前も少し触れましたけど私は具体的な批判なら大歓迎なんですよ。それこそ先に挙げたちょっとまともな人に限ってはもう少し詳しい話を伺いたいくらいに。

 でもこの宣伝野郎も含めたバカども、前提として表現というものがよくわかっていない状態でただいちゃもんつけることしか頭にないんですよ。何なら「読んでないけどケチつけたいだけ」って明言してるのまでいましたからね。せめて義務教育を終えてからネットに触れてほしいところです。

 あ、でもその理屈で言うなら「あらすじの最初の部分、『現代日本』という言葉を二度も重複させる意味あったのか」って意見は明確に問題点が示されていて素直にありがたかったので改善しておきました。そういうのもっと欲しいので感想欄かメッセージボックスの方にドシドシください。お待ちしております。

 

 それでですね、今回の記事を通して私が言いたいことは一つ。

 

 ネット掲示板で私の作品の宣伝するのはやめてください。

 

 これに尽きます。本当に顔真っ赤になるくらい恥ずかしかったので。

 あと繰り返しになりますが明確にどこが悪いかを批判してくださる人はいつでも大歓迎です。寧ろそういう意見こそ欲しいくらいなので、よろしくお願いします。

 

 現場からは以上です。それではまた次回お会いしましょう。