不在の巣

なろうで小説を書かせてもらっている馬込巣立のブログです

アニメ感想文『回復術士のやり直し 第10話』

 皆様こんにちは。馬込巣立です。

 

 もう3月も終わろうとしており冬アニメが次々と完結していく中で今回も回復術士のやり直し感想記事を書いています。やっぱ無職転生が強かったな今期。

 緊急事態宣言が解除されたからか「もうコロナの心配はいらない」と勘違いした人々で電車も混み合い執筆のエネルギーを奪われがちな今日このごろではありますが、どうにかブログの記事も小説も自分なりのペースで書いていきたいところですね。

 

 とりあえずサクッと感想始めましょうか。

 回復術士のやり直し、アニメ10話。残り2話です。やっと終わりが見えてきたぜ……。

 

 

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動画はこちら

https://www.nicovideo.jp/watch/1616396345

 

 

 

◆概要

 

 ブラニッカに来た王国軍の主要メンバーはノルン姫と“剣”の勇者ブレイド、それから今回初登場となる三英雄の一人とかいうおっさん。このおっさん、漫画版では鷹眼(たかのめ)でしたがアニメ版では鷹眼(ようがん)と呼ばれているようです。紛らわしいな。

 

 で、最優先復讐対象であるブレイドが早速ブラニッカにいる美少女を拉致って犯して壊すという鬼畜ムーブをしたためケヤルガ自身も女の姿に変わり、相手をおびき寄せる作戦に。

 実際上手く引っかけて罠に嵌める事に成功したため回を跨いで復讐パートへと移行するのでした。

 

 というのが今回の内容なんですけど過去最大と言えるレベルで薄い話でした。

 元々クソアニメの10話って大したエピソードなかったりするのでそこはまあ受け入れるにしても、アニメ1話分の密度すらない。

 

 じゃあいいとこ悪いとこまとめつつ詳しい話をしていきましょうか。

 

 

 

◆良かった部分

 

ブレイドへのネタばらし

 

 この物語に登場する“剣”の勇者ブレイドは言うなれば「倫理観が欠如している怪力レズビアンです。今回も街で見かけた美少女に一服盛って拉致って無理やり犯した挙げ句ぶっ壊したりしています。

 で、この手のキャラに対する復讐手段として「一度女装して近づいてから男の要素を叩きつける」という挙動に出たのは極めて適切だなと思いました。

 

 普通に男として襲いかかるのではなく一度希望を持たせてから絶望に落としているため、彼女に与えたダメージは相当なものとなっているでしょう。こういった手法で相手を苦しめるのは形として美しい。

 

 

 

◆悪かった部分

 

 びっくりするかもしれませんが今回マジで話が薄っぺらいせいで褒めるべき部分がさっきの一つくらいしかありませんでした。まあでも冒頭でも言ったようにクソアニメの10話なんてこんなもんとも思うので、少し感想書きづらいくらいの弊害しかないんですよね。にしたって薄いんですけど。

 

商人との会話がおかしい

 

 前回「こいつとの会話悪くないじゃん」と褒めた商人と再度会話するシーンがあるのですが、ちょっと私の理解力が足りないのか意味不明な部分があったんですよね。

 

 ケヤルガが「こんなものも作れる」と言ってポーションを取り出し、それを見た商人が「じゃあウチで取り扱おう」と約束するところなんですけども。

 

 ここで商人、

 

「王国軍が来て住人達も不安がってるからポーションも高値で売れるぜ」

 

 みたいな発言してるんですよ。

 これは私の理解力不足だったら謝罪案件なんですが正直全く理屈が掴めない。

 

 例えば

 

「つい最近店がぶっ壊れるほどの乱痴気騒ぎ(8話参照)があったからそれで怪我人が大勢出て、次どこで誰が喧嘩するかわからないからポーションの需要が高まってきている」

 

 とかそういう理由付けならわかるんですよ。

 でも王国軍が来たんですよね。じゃあ寧ろ目立つ場所で暴れる奴は減るんじゃないかと思うんで、何ならポーションの需要下がるでしょ。

 

 前回割としっかりした会話してるキャラだったのもあって余計に残念に感じました。

 

 

 

復讐の美学どうした?

 

 実際にアニメ見てもらえるとわかるんですが、以前「己を害さない者は殺さない」つってたケヤルガが今回に関しては自ら絡まれに行ってるんですよね。

 まあコイツ頭悪いんでもう自分の発言忘れてるんでしょう。ガンギマリホモ太郎の名は伊達じゃないってか。

 

 これについては深く掘り下げる意味もないので次行きましょう。

 

 

 

過去の描写との食い違い

 

 ブレイドが持つ剣には身体能力を強化する効果と自動的に傷を癒やす効果が付属しているらしく、戦闘の中でつけた傷がみるみる癒えていく描写までされています。

 

 1話で回復求めてたの何だったんだよ。

 

 これまで見てきたケヤル及びケヤルガの回復術とブレイドの剣による回復、見た感じ回復速度に大した違いは見受けられませんでした。

 確かにケヤルガの回復術は欠損した部位まで元通りにするという規格外のものではありますが、では1話で回復術を求めていた時にブレイドはどんな状況だったのでしょうか?

 

 実際にニコニコ動画でまだ無料配信されている1話を見て確認してみました。

 

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 両腕、左足、右足全て無事なのが見てわかりますね。

 つまり剣に回復効果があるのならこの時点でまだ戦えますね。

 でも実際には回復するようケヤルに求めていたわけですよね。

 

 これまで何度も思ってきた事ではあるけどアニメ化するならせめて設定のガバを修正してこい!

 

 ホント致命的なまでに作品全体の構造が頭悪い。総評にてこの部分めっちゃ叩く予定でいるんで、そうなる前に「これまでのガバは全部伏線でした」というどんでん返しがあればと思ったり思わなかったり。言うてどうせ最後までクソたっぷりだとわかってますけどね私も。

 

 

 

◆総評

 

「そら他のアニメに話題持っていかれるわ」と納得せざるを得ないくらいには今回空っぽな回でした。

 クソアニメの10話だからと寛容になったところでクソはクソですからね。率直な感想を述べればこうなります。

 

 強いて言うならいつもより楽に感想記事を書けたって点ではメリットがあったと言えなくもないくらいですか。これまでの記事の半分くらいしか書いてないと思いますよ今回。

 

 さて、これまで見てきた流れから察するに次回はAパートでブレイドが死ぬと思うので物語としては鷹眼倒してノルン姫犯して終わりってとこでしょう。

 ブレッド放置してんのがなあ。ここについても先程と同様、最後に書く予定でいる総括の記事で細かく触れます。ともあれ本当にやる気ない復讐譚だなと溜息が漏れますわ。

 

 とりあえずこれ以上何も語れないので、次回ブレイドが殺されてからどう話を展開するのかで今後の私のやる気も決まります。そりゃこの感想記事を最後まで書くには書きますけど、密度が薄いと書ける内容も限られますからね。

 

 では、次回はもう少しマシな回である事を祈りつつ今回はここまでとさせていただきます。

 次の記事でお会いしましょう。