アニメ感想文『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 第9話』
皆さんこんにちは。馬込巣立です。
気付けば防振りももう9話。全体を12話とするなら3/4が終わった事になります。
この感想記事も今回含めて残り4回となったわけですが、思ったよりアニメの感想書くの楽しかった。まあ良くも悪くもな部分あるんですけどね。
で、今回の感想ですけれども。
すみません久々に酷評回となってしまいます。
理由はまあ、順々に書いていきますね。
動画はこちらから
◆概要
第四回イベント、ギルド対抗戦。ルールとしては自陣営のオーブ(デカいボールと思ってくれれば大丈夫です)を護りつつ他陣営のオーブを奪って持ち帰るという争奪戦。
なんかゲームキューブで似たようなルールのワンピのゲームあったな。
まあこっちは宝箱一つを奪い合うルールだったので厳密には違いますけど。
で、メイプル達は小規模ギルドながらも奮闘してますよ、というのが今回の簡単な流れとなっています。
そんじゃあ感想書いていきましょうか。
◆良かった部分
★ドレッドの強キャラ感
モンスターではなくプレイヤーキャラでようやく強そうなのが出てきたといった具合です。
ぶっちゃけフレデリカは種類別に色々弾を飛ばすかバリア展開するかしかしてなくて強そうな印象無いんですが、ドレッドの場合
・隠れていたサリーを見つけてもまず「予定変更」とだけ告げて味方を逃がす
↳冷静な判断力とチーム全体への配慮が垣間見える
・白兵戦に入る前に場所を変える
↳戦闘経験の豊富さ及び当人の「俺は俺の直感を信じる」発言に則った動き
・サリーのフェイントに気付く
↳上記同様、実力を裏付けるに充分な直感を示す
・本気の速さを見せつつも深追いせず撤退する
↳下手なプライドではなく大局的な勝利への貪欲さを優先させている
以上の観点から真っ当に強そうなキャラである事が伝わってきます。出る作品間違えてねえかお前。
◆悪かった部分
9話を楽しめたという方には大変申し訳ないんですけど、今回良い点はドレッドだけでした。
で、後述しますが特に冒頭がひでえ。最悪。2話の前半部分を超えた。
ちょっと今回冒頭部分だけ後回しにしつつ問題点を列挙していきますね。
★またダイジェストをぶち込んでくる
7話の感想では敢えて少し触れる程度に抑えましたけど流石にここまで続くと駄目。
挿入歌流しつつ場面をすらーっと並べてく演出って1クールで許されるの多くて2回だと思うんですよ。「2回までなら許される」ではなく「2回やったら多い」って意味です。それをこのアニメ、9話までの間で5回はやってません?
P4を想起させるようなオシャレBGM流しとけば許されるってもんじゃあない。
まあでも大沼心監督って原作に力が足りてない状態だとこういう手法に逃げるのかな、とか思ってしまうんですよね。少なくとも自分が記憶してる限り、落第騎士の英雄譚ではああいう逃げを見せてなかったと思うんですが。
★運営が相変わらず頭悪い
今回あのバカ運営どもは登場していませんが、メイプルの存在に頭を抱えているにも拘わらず彼女に有利なルールを規定してしまうのどうかと思うんですよ。
サリーが「ウチのギルドは攻撃する人数が足りてない」とか言ってましたけど逆を言うなら防御面はメイプルだけで間に合ってるんです。
そりゃそうでしょう。一定範囲内にいる味方全員をアホほど硬くするスキルを手に入れたら、直後のイベントで拠点を護ってさえいれば減点しないルールの戦いが始まったんですから。
あの、言い方悪くてごめんなさい。
バカでもおかしいとわかる。
夜襲がどうとかって話もありましたけど、皆さん時間に余裕があればこのイベントのルールを確認してみてください。
オーブ奪われても6時間以内に相手の陣地から奪い返せばポイントは減らないんですよ。更に自分達のオーブがどこにあるのかわかるという親切設計。
メイプルとサリーがいれば全員で5時間くらい寝てたとしても巻き返し効くでしょ。
ちょっとこう、歯に衣着せた評価が思いつかないので感情のまま言葉にするならクソ。
しかもドレッドみたいな上位勢以外のプレイヤーは相変わらず烏合の衆ときたもんだ。フレイザードなら喜びそうな展開だなあオイ。
★マイとユイの挙動が気持ち悪い
冒頭の時点から思ったんですけど、今回双子の姉妹が完全に舞台装置になっちゃってましたよね。不気味なくらい人間味が感じられなかった。
「ドキドキ」と「ワクワク」を交互に言ったり、同じようなセリフを同時に言ったり。そんで発言の内容はメイプルのよいしょっていうね。
今回特にキツかった要素、二つの内の一つがこれです。
一度は丁寧に出会いの描写とかしてたのに、少し話が進むと主人公の付属品に成り果てるって悲しいにも程があるでしょ。こういうのなろう小説で多いみたいですが良くないですよ。
2話からずっと活躍しっぱなしのサリーとか後回しで良いからこの子達を活躍させなきゃマジで何のために生まれて何のために生きてるのかわかんねえ。前々回で「遅くても攻撃を避ける方法」とやらを教わってたんだから今回PvPでそれを発揮するとかしろよ。
ただこのエピソードを通じて『自分はキャラクターを蔑ろにする描写がタイトル詐欺や盗作と同じくらい大嫌いなのだ』と気付きました。ある意味収穫だったので完全なマイナスではなかったのかもしれませんね。
★無意味な機械神
今回特にキツかった要素のもう片方です。
冒頭でメイプルが仲間達を集めて機械神をお披露目するんですけど前回見たからな。何も新しくねえんだよ。それこそ機械仕掛けと化した双子の「ドキドキ」「ワクワク」も組み合わさって最悪に滑ってるぞ。
しかも9話で機械神使ったのそれが最初で最後かい。せめてギルド対抗戦でちょっとでも良いから使え。サリーがメイプルおぶって移動しながら砲撃しまくれば他のメンバーいなくても楽勝だろあんなしょぼいイベント。
要素を提示するだけして結局そのまま終わりとかじゃああの時間何だったのって虚無になりません? 私はなりました。
せめてね、せめてこれまで取得したスキルを組み合わせて機械仕掛けの毒竜とか出してくれればこっちも「おおっ!」くらいは思えたかもしれませんよ。それすらねぇでやんの。行動選択肢を増やすのって登場人物を増やすのと同じくらい重要な事柄のはずなんですけどね。
あと引っかかったのが前回ラストで「何これぇ!?」と叫んでたメイプルが次の話では得意げにスキル使ってるの不安定過ぎやしませんかね。しかも「完全に使うと目立っちゃうからちょっとだけ」とか言っといて派手な爆発起こしてるの明らかな矛盾だし。
ちょっと今回の冒頭部分マジで酷かった。アニメスタッフには猛省していただきたい。
◆総評
これまで私は何だかんだ防振りというアニメを温かい目で見守ってきたつもりです。
「思った以上にガバガバだな!」と思いつつ「でも賢者の孫よかマシ」とハードルを下げ、悪いところばかりでなく良いところも率先して挙げていこうと。
しかしこの9話に関してのみ言うならばクソアニメと言わざるを得ません。
はっきり言いますが今回の冒頭部分、あれって設定と登場人物を同時に雑に扱いやがったんですよ。ああいうの明確に嫌いです。
残り3回というタイミングでこういうクソ要素持ち込まれるの結構しんどいっすわ。何なら今回途中からチェンソーマン読みながら見てましたからね。正視に耐えなくて。
えー、かなりの酷評となってしまいましたが一応最終回までは視聴を続ける所存です。次回はもう少し内容が面白ければいいんですが。
では、現場からは以上です。