不在の巣

なろうで小説を書かせてもらっている馬込巣立のブログです

少年革命家の動画を見て思った事

 こんにちは、馬込巣立です。

 

 最近ネットで話題になっている少年革命家ゆたぼんなる男子小学生Youtuberの動画を、ちょっと見てみました。

 

 事前にある程度の情報はまとめサイトTwitterで入ってきていたんで大体の概要は知っていたんですが、実際に本人の動画を見てみるとやっぱ違いますね。聞いただけの印象とは段違いにしょうもなかった。

 

 しかし自分にもこういう時期があったので思うところも出てきたりもして。

 今回の記事では彼の動画への感想だとか何だとかを書いていきたいと思っています。令和最初の記事だぜこれが。

 

 

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 で、まあ最初に抱いた感想から申し上げますと。

 

 中学時代の痛々しい自分を思い出して悶絶しました。

 

 これは不登校だったという話ではありません。とにかく学校の先生に噛みついてた馬鹿な時代が私にはあったんです。

 まあ以前の記事でも書いた島国先生という教師との出会いを経て教職員への嫌悪感が募っていたというのもあるんですけども。とにかく先生という生き物が嫌いで嫌いで仕方なかった時期があったんです。

 

magomesudachi.hatenadiary.jp

 

 そんでですね、私が何故学校の先生を嫌っていたかというと上の記事を読んでいただければわかる通り冤罪ふっかけられたり男女差別されたりしたってのが理由としては大きかったわけですよ。

 多分ただうるさいだけならそこまで教師相手に嫌悪感を持たずに済んでたと思いますし、大人になった今でなら島国先生相手でも和解の道はあったんじゃないかなと振り返る程度の余裕はあるんです。

 

 で、このゆたぼん君が不登校になった理由なんですけど「やりたくない宿題をやらされたから」「行きたくないのに学校通ってる同級生がロボットに見えたから」って理由で先生相手にキレて不登校になったんですね。

 

 まあぶっちゃけそういう気持ちになるのもわかるんですよ。子供の頃って本当に色々と思い通りにいかなくて、だから大人からあれこれ言われるとそれを束縛されていると認識してしまう。

 私も中学時代はヤンキーではなかったものの先生から受け取ったプリントを先生の目の前でくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に捨てたりしてました。はい、糞野郎ですね。マジで当時の自分をぶん殴ってやりたい。

 

 でも学校には通い続けたんです。退屈な授業、(一方的に)嫌いな先生、(個人的に)美味しくもない給食があると知ってても義務教育期間中は怪我か病気でもしない限りずっと通いました。

 何でかっつーとまあ親が不登校を許さなかったってのがデカいんですけど、同時に頭では「学校行かないままだと大人になってから後悔する」というのを理解していたからなんですよ。

 当時金八先生でも引きこもりのヤベー奴がいたりして「ああはなりたくねぇな」と思ったのもあります。まあ他にも理由はあったんでしょうけど、とにかく食うに困る大人にはなりたくないという生存本能もあって通ってたんです。

 

 で、ゆたぼん君に話を戻しますが。

 

 彼の話を聞いてると、まあ先生の方も一度は宿題について「やらなくていいよ」と言ってしまったみたいなんですね。

 一応言っておくと子供にとって親とか先生みたいな立場の大人が嘘を吐くって最悪な類のイベントではあるんですよ。それは確かに先生の側にも一貫性がないなあと思わなくもない。

 

 でもですね、じゃあ親は何しとんの? って思いません?

 

 なんか話聞いてると宿題やらない息子を叱るでもなく「学校には行きたい時に行けば良いよ」とか言ったらしいですけど学校という施設を別の何かと勘違いされてる?

 ゆたぽん君本人も不登校になる前、学校に給食だけ食べに行って友達にずるいって言われた時に「じゃあお前らも俺みたいにすれば良いじゃん」とか言ったらしいですけど何が悲しくてそこまで堕ちなきゃいけないんだよお前の友達は。

 

「先生ムカつく」「学校行きたくない」「宿題やりたくない」も全部わかりますよ、わかるんですけどそれを全部どうにかしようとするのは単なるわがままでしょうよ。

 

 で、問題なのはそれを親もわかってないっぽい事なんです。

 

 親が彼の奇行を前にして何したかっていうと「学校に無理して行かなくていいよ」と言った挙句に大阪から沖縄まで引っ越して息子にYoutuberやらせてんですよ。

 言っちゃ悪いけどまともな対応じゃないでしょこんなの。どんなに親として未熟でも宿題やらない事に対しては怒るまではいかなくとも最低でも何か言うでしょ。やるべき事とされているのにしてないんだから。

 それこそ頭悪いまま大人になった私ですら子供の頃から勉強しといた方が後々得するって知ってるんですよ。実際に子供がやるかどうかは別として、普通は「やっておけ」って言うもんじゃないんですか。

 

 動画見る前に入ってきた情報によれば彼の父親って元珍走団で警察の厄介にもなった経歴がある、いい歳こいて金髪のおっさんなんでしょ?

 見た目で人柄を判断するのは良くないとは思いますけど、今回の件に関しては見た目+過去の経歴+現在の息子への扱いですよ。馬鹿がガキ作って育てた結果、案の定そのガキが馬鹿に育ったようにしか見えない。

 

 そんな親の影響を受けてきったない面ァ動画で晒しながらちゃんと登校して宿題もしてる子供達に「ロボットになるな」ってどの口が言うかって話でしょ。

 動画の中でちょくちょく言葉を詰まらせながらインターネットラジオの宣伝の部分だけやけに流暢に話してる彼の方がよっぽど立派な大人の道具ですよ。

 

 あと彼の言い分、その内容も動画終盤で若干怪しくなってましたね。

 

「こんな感じで大人も子供も自由に生きていけば良いと思います」とか言ってたけど、それ要するにワンパンマンでパワードスーツ着て暴れてたニートハゲ集団と同じ主張じゃねえか。

 

 挙句の果てには

「子供1000人だけが乗った子供専用のピースボートに乗るのが夢」

「世界中に友達を作って戦争をなくしたい」

「みんな、人生は冒険や!」

 とか言ってたけどそれ公の場で言ったら絶対馬鹿にされるしそれを親が黙認してる時点で俺からしてみればネグレクトだぞ。

 

 最後に。

 ゆたぼん君の意見を全部まとめると以下のようになります。

 

・宿題やりたくなさに学校サボっても良い

・給食だけ食いに昼から学校行っても良い

・それをずるいと言う奴は同じようにすれば良い

・行きたくないのに学校行ってる奴はロボットだ

・学校行かない日々は楽しい、行かなくて正解だった

・無理に学校行くくらいなら俺と一緒にボート乗ろうぜ!

 

 とまあ、並べてみましたけど仮に私の息子がこんなん言い出したら頭下げてでも学校に行くよう説得します。そのくらい酷い。

 あのですね、最初にも書いたようにゆたぼん君の気持ちそのものはわからんでもないんですよ。手のひら返すような話になってしまいますけど、彼もまだ小学生で未熟ってとこがあるんで当然間違いを犯す事もあるでしょう。

 ただ親が何も言わないのが問題なんです。彼は馬鹿だけどまだ巻き返せる領域の馬鹿。でも親は真面目に救いようのない馬鹿ですよ。

 

 私個人はなるべく相対主義的でいようと心がけているのであまりはっきりと彼の行動を侮辱するのはどうかと思わなくもないんですが、いかんせん言ってる事と場所、あと周りにいる大人が悪かった。

 

 最後に私自身の意見を簡潔にまとめます。

 

 言い分はおかしいけど子供の思考回路としては不自然ではない。

 ただ親がクソだった。

 

 現場からは以上です。

「子供を守る」ってロリコンショタコンから匿って保護するってだけじゃないんだな、と改めて実感しました。これはこれで充実した休日だったかなとも思います。

 ではまた次回の記事でお会いしましょう。